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2013年05月28日

山登りに関する独り言 20130528


エベレストの登頂を果たした三浦雄一郎さん。

まずはおめでとうございます。

しかし、登頂後の下山時にC2からヘリコプターを使用したことについてネット内でいろいろ意見が飛び交っている。


生命の安全を優先するなら、仕方ない。安全をお金で買っただけのことであろう。

しかし、何故お金で安全を買うに至ったのか。


気温が高まりアイスフォールが緩んでしまったからというのが最大の理由なのだろうが、ではその危険性を回避するには、ヘリコプターで下山することが、全てであったかというと、そうではなく、他に要因があったのではないかという疑問があったりする。


この行動が、エベレスト登山で、三浦隊だから出来る、訳で多くの一般登山者が、下山途中でヘリコプターを頼んで下山したとなると、きっと非難の声が圧倒的多数になる事は間違いない。


まあ、登山というのは普通の一般人がする分には、誰かに自慢する為にする行為ではなく、己が己の為におこなう行為だろう。


しかし、三浦隊は、商業ベースに乗って登山したという印象が強い。いやこれが結構高額商品パッケージとして成り立っている。

だからこそ、大手マスコミに取り上げられ(テレビ、新聞に取り上げられる事が出発前から決まっているかのようだ)、胸や旗など至る所にスポンサー名が縫い付けられ、ホームページにも至る所に、スポンサーが並ぶ。

植村直己さんが北極点到達やグリーンランド犬ぞり縦断しか頃から、電通などの大手広告代理店がマネージメントするシステムが確立されたが、いやみをいうなら、今回の三浦隊の登山も、広告代理店の手法を汲む一種の商業登山である。

商業登山は、誰でも出来る事をやったのでは、商業的値打ちがない。

だからこそ、よりリスキーな方向へ向かう。そうしないと商業的値打ちが無いからだ。

ただ、成功して無事帰ってきて、最後まで予定通りにマスコミに対して商売をしてこそ、商品価値があるわけで、途中で帰らぬ人となってしまっては、商品としては困るわけだ。

そこで、最小限かつ最大の安全策を講じた結果、今回の一部区間のヘリコプター利用というわけだろう。

しかも、日本の帰国も速やかにしないと、三浦雄一郎の冒険という値打ちも、時間が経つにつれて、商品価値が下がってしまう。

話題は熱いうちに売れ!!

だから速攻で明日もう帰国である。


賛否いろいろ書いても、結局、三浦隊の思う壺で、いろいろな媒体で三浦隊の事を書けばそれだけで宣伝にはなるわけで、その商売に私もこうしてまんまと、貢献しているのも事実だ。


話を、ヘリコプターで下山したという所へ戻す。



たとえば、富士山に80歳の爺さんが登ったとする。

ここからはたとえばの話である。

自力で山頂には立てた。しかし、下山する体力は殆ど無く、時間をかけて必死に下山をしたが、途中で雨が降ってきて足下が悪くなって、下山時に踏ん張る力もなくなってきた。

安全を考えて、救助要請をしてヘリコプターで富士吉田の街まで下山した。


こんな爺さんがいたとしたら、ひと言。

「無謀だ!!」「登る資格無し」と言われる事だろう。


日本の山とエベレストの登山を一緒にして語るなと言われるかもしれないが、ではエベレスト登山なら何をしても良いのかというと、やはりそれはちょっと違うような気もする。


冒険家、世界最高齢のエベレスト登頂を目指して戦う希望の星!!

なんて、マスコミ以下煽るものだから、なんだか、全ての行為が正当化されている感じがしてならない。


そう思うと、力(名声と金)が有る者は賞賛され、力(名声と金)が無い者は叩かれる。


以前去年放送された、イモトアヤコさんが、マッターホルンを登頂した際に、山頂からの下山はヘリコプターで一気に下山というどう見てもそれはないだろうという登山の全貌を見たが、マスコミ的にはあれもありで、野口健さんが苦言を呈していたが、こんな番組の企画自体が間違っていると思う反面、呆れてよくこんな馬鹿なことをしたものだと見てしまった自分もいる。

まあ、あれだけ堂々と下山の様子を放送されれば、ごまかして放送されるよりは良いとは思った。

 


 

 



しかし、そんな登山が”登山”と言えるかといえば、??? と言わざるをえないだろう。

まあ、どんなことをしようとも、

ただ一つ言えることは、真の自然は、そんな力があろうが無かろうが等しく我々に牙をむくということである。

そして、山を舐めてかかると、必ず自然の牙は容赦なく襲ってくる。

あんまり、イケイケドンドンで、登山を考えていると、痛い仕打ちが待っている事を忘れてはならない。




さて、ネットのニュースで

混雑するエベレスト、登頂待ちで2時間の行列!

なる記事を目にした。

エベレストは日本の富士山とおなじで、観光地と化しているように思えてならない。

世界で一番高い地。そこで登頂のための大行列とは、如何に金があれば行ける場所なのかを物語っている。

そこには人とゴミと、そして収容できない、下山出来なかった人々の宝庫にもなっている。

もし、私に、肉体的、登坂技術的、そして金銭的にエベレストを登るチャンスがあるなら登って見たいとは思うが、しかし、これだけ人間だらけの山に、人の列を見ながら順番を待って登る事は、果たしてもはや冒険といえるのだろうかとも思う。

さらに、先に出て来た「イモトアヤコ」のイッテQ登山部だが、来年の春には”エベレスト登頂”を目指すという。

先日登頂はあと一歩の所で出来なかったが、芸人”なすび”も今年エベレスト登山をしたわけだし、正直、エベレスト登山をするという、本人の意志(ある程度の体力と登坂技術は必要だが・・)と、金があれば誰でも登る可能性がある山。それがエベレスト。

しかし、いろいろ考えたら本当は、入山規制をした方が本当は良いのだろう。

ネパールの国と、このヒマラヤ登山で生計を立てているシェルパの一族、そしてそのヒマラヤの山岳観光に携わる人々からすれば、入山規制イコール職を失う。利益が減る。という経済効果が待っているわけで、そんな後ろ向きの政策をする事は難しいのだろう。

そんな、エベレストのいろいろな現状の問題も、日本の富士山のこれからの問題も共通した部分は多いはずである。

日本の富士山は世界遺産に登録されることで、ヒマラヤ以上の問題が、もうすぐやってくる。

きっと、今年の夏の富士山はもしかすると、登頂するのに五合目から渋滞の長蛇の列で、登り始めてから下山し終えるまで延々10時間以上、渋滞の行列のままだったなんて事になるのかもしれない。

そうなっては、もはや登山ではなく、行列に並ぶ1日という事になるのだろう。










昨日、小学校で滋賀県赤坂山(標高823m)登山をしていた小学6年生の2名が、遭難した。

報道によると、4名の生徒が立ち入り禁止地区(多分登山道を外れて山に入った)にはいってゆき、迷ったので、2名は途中で登山道に戻ったが、2名がそのまま、近道をしようと山中に入っていったらしい。

まあ、山での遭難は大体そんなものだ。

今日無事に発見されもどって来たので良かったと思うが、この事態を引率した先生は何時どの様にして知ったのか。

一部報道によると、山頂で生徒の点呼をした時とあったが、もし本当に山頂で点呼した時に発覚したのだったら、ちょっと安全管理方法に問題があったといわざるを得ない。


追 記

私も山で小学生の学校登山に出くわすことが何度かあったが、正直言って、学校の先生方の登山に対するリーダーとしてのスキルは、あまりあるようには見られない。

登山の行程をこなすのが、先にありきで、たとえば高山病や熱中症で、運動能力が低下している生徒に、”早く来い” ”列から遅れるな!”という思いの眼差ししかない先生を多数見た。

そして、私が子供達の為に、通りやすいルートを空けて、すれ違いやすくしているのに、何を考えているのか、私のいる通りにくいルートめがけてやってくる先生。

そしてしっかり、何処を通ればより安全で、子供達の安全度そして体力消耗度が抑えられるか考える力を持ってもらいたい。



余り公に話をするのは差し控えるが、現実、私が知る小学校のナンバーツーの先生(校長の次ぎの役職)は、登山のスキルはマニュアル通りというか、何も知らないといういうか、まあ、マニュアルに沿ってしか考えてないというか、管理職であり責任者のいう、地位ある人は、結局出世レースに勝ち残る事が第一条件みたいで、なんとなくイザという時の機転力はなさそうに思えてならない。

現実、東日本大震災の際に、宮城県で津波に対しての非難で問題になった小学校なども、きっと
上位職の先生は、出世レースに勝ち残る力はあったのだろうが、イザという時の機転力は無かったのだろう。

学校の先生は所詮サラリーマンでしか無いと言うことなのか。


もう少し、子供の側に立った先生が増えることを望みたい。



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Posted at 2013/05/28 12:59:44

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