9月18日(日)に放送された NHK ETV特集 「
シリーズ 原発事故への道程 前編 置き去りにされた慎重論」 を見た。
非常に興味深い内容だった。
今回の福島第一原子力発電所の事故は、低コスト重視のGEとのターンキー契約によって、より安全性を軽視せざるを得ないプラントになってしまった事である。
私の無知な知識にもあるのだが、GEとターンキー契約した事によって、海抜35m程度あった、福島第一原子力発電所の立地場所を、海抜10mまで掘って地盤を下げた事実である。
GEとのターンキー契約の概要は、既存の原子力発電所の設計を、そのまま購入し建設する内容で、設計変更した場合、契約違約となり高額の費用がかかる。
購入した原子力発電所発電プラントの、水の汲み上げポンプの能力が、高低差10mまでの能力しかなかったので、設計変更せずに済むよう、、地面を掘り下げた。
また、購入した原子力発電所発電プラントの非常用電源装置が海側の地下にあったのも、福島第一原子力発電所の立地に沿った、設計ではないので、とんでもない場所にあったのである。
結局、原子力発電所の建設に際して、
コスト と 安全性 を 秤にかけた時、
コスト重視 で スタートしてしまったのである。
我々日本国民は、この少しのコスト低減の行為によって、40年数年後にとてつもないコストを背負うことになってしまった。
またこのような番組こそ、ETVで、ひっそり放送ではなく、総合テレビのNHKスペシャルとして大々的に放送してもらいたいものである。
Posted at 2011/09/30 06:49:22 |
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