2011年12月09日
いま日本の食の安全が揺らぎきっている。
東京電力福島第一原子力発電所の、放射性物質の大量放出事故による放射能汚染だ。
福島県の今年収穫した米は、安全だと安全宣言を出していたが、福島市などのコメから、国の暫定基準値(1キログラム当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが相次いで検出され、福島県の佐藤雄平知事は8日、県災害対策本部会議で「高線量の地域は調査を工夫すべきだったし、多くの専門家の意見を聞いた方がよかった。生産者と消費者に迷惑を掛け、痛恨の極みだ」と陳謝した。
結局、生産者側の利益と、消費者側の安全を天秤にかけたら、生産者側に重きを置いていたと言うことである。
消費者(国民)の安全を第一優先と考えるならば、必死になって安全に対する調査をおこない、十分な安全が認められるまで策を講じるのが基本ではないだろうか。
しかし、安全を第一優先とすると、安全を担保するための費用がとてつもなくかかる。
したがって、対費用効果を加味すると、残念だが安全は二の次となってしまうのだろう。
しかも、放射性物質の放射線量は、どこまでが安全域でどこからが危険域なのか明確な線引きがなされていないところにある。
放射線は自然界にも存在し、人間は通常生きていく上で、年間1ミリシーベルト以上程度浴びているとされている。
では、プラス年間何ミリシーベルト程度ならば、一般人間が被爆しても支障がないのだろうか。??
そこが不明確であり、不明瞭であり、絶対的にいえるのは、できる限り放射線に被曝しない方が被爆するより、人間にとって安全であろうと考えられる事実だけである。
今の日本の現状では、安心、安全を得るには非常に大きなコストと、手間をかけなければならなくなってしまった。
Posted at 2011/12/09 12:56:20 |
JOURNAL | グルメ/料理