2012年02月01日
先日、丸の内のオフィス街の地下通路で帰宅困難者を受け入れられるかどうかを検証する初の社会実験を行った報道を見た。
マットの間隔がどれくらいだと寝やすいのか?といって、30cm間隔だと寝やすい。とか言っているシーンが放送されていたが、本当ので帰宅困難となる事態となった時、たぶん丸の内のオフィス街の地下通路には、多くの人で溢れ、通行する人、座り込む人で一杯になるに違いない。
テントマットや毛布を使って寝ると言っても、富士山の山小屋状態のように、2人で1枚の毛布で休むのが、現実ではないのだろうか。
テントは、お年寄りや、子供を抱えたお母さんの休憩所として使用するのが精一杯で、テントでのんびり一夜を過ごすなんて事は、ゆめゆめ思ってはいけない。
それより、やっぱり家族が、自宅が心配で、早く自宅へ帰ろうと思うのが現実的な行動だろう。
今月には、帰宅困難3日目を想定して実験するというが、3日間も丸の内のオフィス街の地下通路から移動できない事態って、どんな事態を想定しているのだろうか。
3日も移動できなければ、帰宅困難ではなく、立派な被災者であり、避難所の設置が必要であろうと思う。
丸の内のオフィス街の地下通路で、2泊3日のキャンプ生活にしか見られなかった。あんまり実践で生かされない、机上の空論的実験と思う。
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“帰宅困難者”地下で宿泊 東京駅に30人、初の実験
大震災で首都圏の鉄道網が乱れ、自宅へ帰れない帰宅困難者が大量に生まれた問題を受け、東京・丸の内の企業などでつくる「東京駅周辺安全安心推進協議会」は27日夕から28日朝にかけ、丸の内のオフィス街の地下通路で帰宅困難者を受け入れられるかどうかを検証する初の社会実験を行った。募集に応じた約30人が参加した。
JR東京駅から皇居方面に延びる地下通路にブルーシートが敷かれ、テントや非常用照明が設営された。参加者はスタッフから水を注ぐだけで食べられるアルファ米を受け取り実際に試食。白米とシソワカメ味の2種類で、水を入れて60分ほど待って食べた。
東京駅の近くで働く会社員、松井正雄さん(57)は「初めてだったが予想以上の味。市販のレトルト食品と変わらない。硬さも調節できるので乳幼児でも食べやすそう」と話した。昨年3月11日の震災では東京・恵比寿の取引先にいたが、江東区の自宅へ帰れず取引先の仮眠室でベッドを借りたという。
内閣府によると、震災時の首都圏の帰宅困難者は515万人。首都直下地震が発生した場合、国は1都3県で650万人に上ると想定しており、自治体や企業は、避難場所の確保や救援物資の配布法を考えている。
協議会の会長を務める日本大学の高橋洋二教授(68)は「都心では地震だけでなく台風でも帰宅困難者が出るが、対策は不十分だ。実験を機に関心を高めていきたい」と話す。
2012/01/28 転記終わり
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Posted at 2012/02/01 06:22:10 |
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