4月29日 ゴールデンウィークの初日に起こった悲惨な事故。
乗客7名の命が奪われ、今も病院で必死に戦っている乗客がいる。
ここ数日でこの事故の背景が明らかになってきた。
まず居眠り運転で事故を起こしてしまった運転手。バス会社の日雇い運転手であったらしい報道がなされている。
またこの運転手の所属しているバス会社は、相当ずざんな管理をしているようで、安全管理が全くと言っていいほどなされていない可能性が極めて高いようだ。
価格競争で、コスト削減の結果安全への経費が全くかけられていないのが今の現状らしい。
しかも、読売新聞の報道では、ツアーバスの運行は、相当運転手個人の気力、体力、時の運まかせの安全でしかないのかもしれない。
我々消費者(利用者)がしっかりした目で、商品(交通手段)を選ばないと、悲惨な事故はもっと続いてしまう可能性が大きいと言わざるを得ない。
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運転手、疲労で毎日ボーッと…ずさんなバス運行
関越自動車道で7人が死亡したツアーバスの事故では、運転手の河野化山(かざん)容疑者(43)=自動車運転過失致死傷容疑で逮捕=が疲れから居眠り運転をしていた疑いが浮上しているが、同様のツアーバス業者間では、安全や法令を無視した運行が横行している。
複数の運転手らが読売新聞の取材に応じ、「運転手は極度の疲労で、毎日ボーッとしている」などと語った。
「居眠り運転や、休憩中に寝過ぎて客から起こされることもある」
東京を午後10時に出発、大阪に翌朝午前8時頃に着くツアーバスの30歳代の運転手は、疲れた様子で語った。午後10時には、再び大阪から東京に向けハンドルを握る。合間の約12時間は旅行会社が用意した格安ホテルで休憩することになっているが、午前中はチェックインできなかったり、午後3時頃にチェックアウトさせられたりすることも。「結局、バスに乗ったまま時間をつぶさなければならず、疲れは取れない」と訴える。
国土交通省の安全基準では、乗務後、運転手を8時間以上休ませることになっている。だが、別の元バス会社従業員も「乗客を降ろし会社に戻って洗車すると、次の乗務まで家で休めるのは3、4時間だけ」とため息をつく。
ずさんな運行管理が放置されているケースもあるという。道路運送法では、バス会社には試験に合格した運行管理者を1人以上置くことを義務化。乗務前の運転手の健康の確認や、行程などを記した運行指示書の確認は運行管理者が行わなければならない。
だが、今年2月まで埼玉県内のバス会社で運行管理者を務めていた男性(54)は「出発前のアルコール検査や体調、行程の確認などは一切やっていなかった」と明かす。また、複数の運行管理者が会社にいるように装うため、他社から1人3万円を払って名義を借りていたという。運行管理用の日報もいいかげんで、行程の都合で運転手の乗務の間に8時間の休憩が挟めない場合も、「別の運転手の名前を書いていた」と証言する。
以上 読売新聞 5月3日(木)21時20分 転記終わり
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Posted at 2012/05/03 23:33:47 |
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