2012年06月11日
自由民主党政権末期の2009年6月19日から始まったいわゆるエコカー補助金。
自家用車の買い換え需要を促し、特定車種が売れるようにうまく誘導した自動車業界(トヨタ)の禁断の手であった。
ちょうど3代目(ZVW30)プリウスの登場にあわせて始まったこの補助金。おかげで、ZVW30プリウスは、あっという間に市場にあふれた。
しかし、この補助金。2009年4月10日から2010年3月31日の期間限定だったはずが、追加予算を組み、半年延長され、2010年9月30日まで実施されるたのである。補助金総額は5837億円にも上った。
現実には、2010年9月30日の前で予算額を使い切り終わったのだが、この補助金制度終了後、車は売れなくなり、自動車業界は再び苦しんだ。
当たり前である。5837億円で国民を煽り、買い換え需要サイクルを早めさせ、特定車種が馬鹿売れするように誘導しただけなのだから。
そして、馬鹿な自動車業界は、再度エコカー補助金制度をまたも使うという暴挙にでたのである。
その麻薬のようなエコカー補助金も来月ぐらいには、早くも予算を使い切ってしまうらしい。
今回のエコカー補助金は、自動車業界の今年の夏のボーナス確保のための補助金制度だったのだろう。
そして、自動車業界はまた、厳しい冬がやってくる。打ち出の小槌乱発したのであるから仕方がない。
最近超小型車なる規格の話が出て来た。行政側が発表した内容によると、主ターゲットが、高齢者と観光の街乗りである。
金を持っているのは高齢者である。自動車業界年寄りビジネスでエコカー補助金終了後の、冬のボーナスゲットを見据えているのだろうか。
国としても年寄りから、生かさず殺さず税金を搾取し続けたい。そんな思惑が見え隠れする。
これから益々増え続ける高齢者。国内の自動車産業の頭数を減らさない方策。
きっと、いろいろな思惑が絡んだ仕様の規格になるのだろう。
そして、その規格の車が、トヨタの販売店に並ぶ日が確実にやってくる。
Posted at 2012/06/11 07:04:32 |
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JOURNAL | クルマ