2012年07月01日
どうもここ数年で、マスコミ(テレビ、ラジオ)のスポンサーの入れ替わりが激しい。
入れ替わりではなく。縮小や撤退など、企業の広告宣伝費が急速に衰退しているのが、はっきりわかる。
日曜日午後2時から長年放送している、「山下達郎サンデー・ソングブック」
2011年末まで、「ジャックス」が1社提供で放送していたのだが、2012年1月から「蔦谷書店」にスポンサーが変わり、さらに半年後の今日7月1日放送から、とうとう1社提供では無くなってしまった。
番組の内容も、山下達郎の個人コレクションを使って発信される日本最高のオールディーズ・プログラムだったはずだが、最近の放送を聞いていると、なんだか聴取率を気にしたような、特集が多くなっているようにも思える。
十数年この番組を何気なく聴いていた一人としては、これからのこの番組の行方にすこし気にかかる。
また、土曜日午後5時から放送されている「サントリー・ウェイティングバー・アバンテイ」も2011年の東日本震災後、後半5分程度住友林業枠が出来て、サントリー1社提供ではなくなった。
ラジオは、身近な速報性のある情報源であり、ある時には、アーティストとファンを繋ぐ身近な手段であったりする。
インターネットが無かった昔に育ったラジオ世代だった私にはラジオ番組のスポンサーの衰退は非常に寂しい限りである。
AMラジオなどはFMより、スポンサーが付きにくいのだろう。
もっと露骨にスポンサー収入が減ったと感じるのは、テレビ放送である。
地デジ化、完全デジタル化になったのは、技術的(画質的)には良かったと思う面もあるが、残念だが、番組内容が非常に金がかかっていないというか、スポンサー側しか向いていないというか、多くの番組で、裏がはっきり見えるほど、内容が酷い。
人件費に金がかかっていなかったり、番組の内容が、露骨に商品や企業の宣伝に直結していたり。
民間BS放送に至っては、健康食品(グルコサミンやコンドロイチンなど)のオンパレードである。
なぜか、NHKも緊縮財政なのか、気づけばやたらアーカイブと称して再放送が多い。
BSプレミアムは民放と比較すれば桁違いの人件費を費やしていると思う番組もあるが、その番組を何度も手を替え何度も再放送している。結局番組作成の総予算がすくないのだろ。
NHKは我々から無条件で受信料をむしり取っているのだから、地上波でももう少し金がかかった番組作りをして欲しい。
賛否あるようだが、「朝イチ」とやら朝の情報番組。ちらっと見たけど、民放の朝のワイドショーと同じような番組作りをする必要があるのだろうか。
もはやテレビの質は悪くなる一方なのだろう。
Posted at 2012/07/01 23:26:39 |
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