
今日から8月。去年の夏「夏期短期連載 どうするニッポン」と題して書いたが、今年もこのシリーズとして、しばらく書く。
第一回は、「電力株式会社のプライバシー」
東京電力は31日の定例記者会見で、福島第一原発事故後に東電本社などで対応に当たった幹部らを映したテレビ会議映像について、報道関係者向けに公開する際には、録画・録音は禁止するなどとした条件を提示した。同意しない場合は、公開しないとしている。
東電は会見で、映像の録画・録音、撮影などの禁止のほか、役員らを除き、社員の個人名なども報道しないよう要求した。
一方、枝野幸男経済産業相の指示を受け、これまで5日間としてきた公開期間は8月6日から9月7日までの約1カ月間に延長。報道関係者の望む映像があれば、社員の顔にぼかしなどを入れた上、後日提供するとした。
報道規制に当たるとして、批判の声が上がったが、東電は会見を打ち切った。
以上 時事通信より
どうしてここまで隠すのだろうか。ここまで隠すと云うことは、著しく不利益な事態が、東京電力のテレビ会議の中であったと思わずにはいられない。
東京電力ではないが、同じ電力会社の社員が、現在内閣府がおこなっている「エネルギー・環境の選択肢に関する意見聴取会」で、電力会社の一社員が、社を代表して、或いは個人の意見として面を出して、名前をさらして、意見を言っていたが、福島第一原発事故に対応した、テレビ会議映像は、個人名なども報道しなければ、社員の顔にぼかしなどを入れるとは、どこまでが個人情報でなくて、どこからが個人情報なのだろうか。
こんな身勝手で、わがままな事をまかり通す、東京電力に対して、強制立ち退きをさせられた、福島県民の皆さんは、もっと怒るべきである。
東京電力社員個人の、個人情報を云う前に、原子力発電所事故に対する、誠心誠意な対応をするべきである。
どうして、このような事故を起こしてしまったのか、どうしてここまでの事態になってしまったのか。福島県の被害者の人々は、知る権利もあるはずである。
こんなご都合的な電力会社は潰してしまうべきである。
それは、東京電力だけではない。2011年3月の原子力発電所事故で、疫学的に死者は一人もいなかった。と言い切る他の電力会社達も同じである。
活断層の直上に、隠蔽して立地する原子力発電所を建てた電力会社。
とにかく次々再稼働させることしか頭がない電力会社。
安全、安心と、企業利益を天秤にかけた時、企業利益第一で歯車が動いて、事故した時に責任をとれない会社を、放っておいて良いのだろうか。
事故を起こしたら、ごめんなさいと謝罪して、事故の賠償をするのが社会の常識であり、ルールだろう。
それをしたくないと、駄々をこねる会社は、もっと追求するべきである。
はっきり言う。福島県は日本からかなりの部分で、切り捨てられていると云わざるを得ない。この1年日本政府の対応はどうであっただろうか。東京電力の対応はどうであっただろうか。少数は多数の踏み台になって終わっているではないか。
これが今の日本の現実であり、これからもっと強者が弱者を踏み台にする場面が多くなるのだろう。
表のルールと裏のルール。酷い時代になったものだ。
Posted at 2012/08/01 06:39:42 |
JOURNAL | 日記