2012年09月07日
「緊急地震速報が子供に届かない」という内容の報道をちらりとNHKで見た。
学校の先生の携帯電話は、職員室に置いてく事になっていたり、テレビやラジオが無かったり、勝手に生徒が見られないようになっていて、緊急地震速報が先生や生徒に伝わらないという内容である。
取材した小学校(茨城だったような?)では、東日本大震災の時、停電などもあり、事の事態を知ったのは3時間後だった(? しっかり見ていなかったから学校のグラウンドに夕方6時までいたと言っていた。正確な記憶ではない。)と、その番組では述べていた。
傍らで報道を見ただけなので正確ではないが、どうも、学校の災害に対応するマニュアルがおかしいのではないだろうか。
きっと、教育委員会で定めたマニュアルには、絶対という指示命令系統があって、そのマニュアルに反した現場での臨機応変な対応を悪とする、教職員の縦割り社会が脈々とあるのだろう。
部下は上司の許可、指示なく行動をした場合、相当なペナルティが待っていて、イザという行動がとれないようになっているに違いない。
また、学校の責任者は、教育委員会のマニュアルに沿って管理しないと、これまた、教育委員会からペナルティを受けるのだろう。
まあ、学校の責任者(管理職)になるには、教育委員会の指示を忠実に守る人で無ければなれないのだろうから、とっさに臨機応変に行動できる管理職はいないのだろう。
宮城県で多くの犠牲を出してしまったある小学校も、学校の最高責任者不在であり、外部からの指示命令もない中で、上からの指示をまつというマニュアルに沿った行動をしただけなのだろう。
大人達は、上からの情報、指示がないと自分で判断する能力が失われている。それは、勝手に自己判断で行動することが”悪”とされる、マニュアル至上主義で教育されているからでほかならないのだろう。
「釜石の奇跡」と賛美しているが、もしかすると、教育委員会のマニュアルにとらわれない子供達にダイレクトに、大人社会の、がんじがらめの縦割りマニュアルにとらわれず、自分の身を守るために、即座に臨機応変に対処することを、許可する教育をおこなった結果であったのだろう。
今の日本の教育は、マニュアルと、責任の所在を明らかにする為の指示命令に縛られすぎて、子供の独創力、発想力を潰してしまっているのかもしれない。
そして、学校というムラ社会に携わる大人達は、改めてマニュアル至上主義の最前線の大人だと言うことが改めて知った。
また、緊急地震速報が無くとも、適時状況を判断して即座に避難するという意識を常に持って行動するべきである。
高度情報化社会になって、誰かの情報を基づかないと、避難が出来ない社会自体がおかしい。
緊急地震速報や、各種報道の避難情報は、あくまで補助的な二次的情報であって、何か突発的な事態が目の前で起こったら、速やかに個々で判断して適切に行動する事が必要である。
決して、情報を受け身で得ようとする態度でいては、危険な目にあう確率が非常に高くなるものである。
Posted at 2012/09/07 06:55:53 |
JOURNAL | 日記