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2013年01月07日 イイね!

除染にみる公共事業の現実 20130107

除染にみる公共事業の現実 20130107

年越しのテレビ番組。「ゆく年くる年」で除染した土などの仮保管物が神社や寺の境内に整然と並んでいる映像が映し出されていた。

心が痛む映像である。福島の多くの場所の現実。あまり日本国民の多くの人々が、目にする事がない光景。

そんな放射性物質の除染作業だが、やはりというか、公共事業の悪しき部分が隠れていた。その一端が報道されはじめた。

まずは、除染作業員の人件費である。

除染事業は国(環境省)の直轄事業としてゼネコンなどのの共同企業体に発注されている。

平成24年度の福島環境再生事務所発注の除染事業の総額が、362億円にもなる。除染作業をやるのは結局人のマンパワーでやるしか無く、この事業の多くの費用は、除染する人の人件費である。

その人件費には、危険手当も含まれてくるわけだが、人をかき集めるには、ゼネコンの下請け総動員しかなく、6次請け、7次請けと下請けのオンパレード。

下請けへ流れれば流れるほど、元請け、1次請け、2時請けと手数料を取って下に流すので気がつけば、下請けの人件費は、発注設計単価から相当安くなってしまっている。

発注時の危険手当が1万円以上で算出してあるのだが、実際働く下請けの作業員の1日の日当が、危険手当の額より少ないという、おかしな状況になっているという。

もう、土建屋に金をバンバンむしり取られて、吸い取られている。



さらに、最近ようやくマスコミで報道されはじめたのが、除染作業の手抜き問題。

発注仕様の基準通りに作業が実施されていなかったり、除染物を河川など不法投棄が凄まじいらしい。

以下読売新聞より抜粋

 東京電力福島第一原発周辺で実施されている国直轄の除染を巡り、受注業者が福島県内の現場で手抜きをしているとの指摘があり、環境省は4日、業者が同省の定めた適切な手法で除染しているかどうかの調査を始めた。

 同省によると、指摘があったのは、福島県の田村市、楢葉町、飯舘村の約10か所の現場で、いずれもゼネコンの共同企業体(JV)が国から事業を受注して行っている。除染で集めた土壌や落ち葉を、本来なら袋詰めにするなどして回収しなければならないのに、川や崖に投棄したとの内容で、このうち一部のケースでは、業者側が事実を認めているという。

 同省は、現場責任者から事情を聴取し、放射性物質環境汚染対処特別措置法に基づいて処分も検討する。特措法では、放射能に汚染された廃棄物やはぎ取った土壌を、みだりに捨ててはならないとされている。違反した場合、5年以下の懲役や1000万円以下の罰金などの罰則も設けられている。

以上 終わり



これでは除染しているのだか、除染という名の放射性物質をばらまいているのか。金を使って何をしているのかという事になっている。

酷い言い方だが、これではなんだか、ゼネコンに無駄に金をばらまいただけになっているようにしか思えない。

電力会社と、重電メーカー、そしてゼネコンが作った原子力発電所。

そこから放出された放射性物質を除染するという名目で、巨額の税金が投入され、原子力発電所を作った一端のゼネコンがここでまた儲かる構図。

公共事業が全て悪とは言わないが、こんな金の流れは明らかにおかしいと思うのは私だけだろうか。

「ゆく年くる年」の映像で見たあのブルーシートに包まれた、この国の決して見られてはならないダークな部分。しかし、そのブルーシートの中身をしっかり日本国民自身の手で処理していかなければならないのである。
Posted at 2013/01/07 07:01:25 | トラックバック(0) | JOURNAL | 日記

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