※ 写真は2003年に行った時の欅平。中央の建物は黒部峡谷鉄道の駅舎で、右側奥に建っているのが、多分昔のビジターセンターだったと思う。(ビジターセンターには入ってこなかったので、場所の記憶がない)
国内有数の深いV字峡で知られる黒部峡谷の魅力を紹介する「欅平(けやきだいら)ビジターセンター」が富山県黒部市宇奈月町黒部で完成し、開館式が2013年6月30日ある。
このビジターセンター。鉄骨2階建て延べ300㎡。環境省が、5億3千3百万円を投じて黒部峡谷鉄道の終着駅の欅平駅に隣接して建設した。
外観は県産スギなどを多く使った山小屋風。
黒部峡谷をはじめ中部山岳国立公園に生育する動植物や自然、岸壁が切り立った黒部峡谷の成り立ち、峡谷を切り開いた登山家などを写真パネルや解説、映像で紹介している。
富山県が1987年(昭和62年)に同じ場所、名称で建設した施設が老朽化し、環境省が建て替えた。
つまり25年程で建て替えた計算になるが、5億3千3百万円とは、結構なお値段である。
この欅平には何もない峡谷で、ここへ来る為の黒部峡谷鉄道自体がここの観光の最大の目的でしかない場所である。
この建設費用5億を25年で割ると、年間2千1百万円となるのだが、年間100万人来たとして、一人当たり21円程か。
逆算するとそれくらいなら、そんな計算で工事費がはじき出されているのかもしれない。
まあ、年間100万人は来て欲しいと思う数値で、現実的には年間80万人程しか来ないので、一人当たり26円程になろう。
こうやって、そこへやってくるであろう人間の延べ総数で計算すると、さほどでもない額に見えるが、やはり、そんな観光地に観光客のためにだけに国費として5億円もの箱物を作り替えた価値はどれだけあるのだろうか。
これで30年40年とメンテナンスしながら大切に使うのなら文句も余り言わないのだが、前回富山県で建てたビジターセンターが20年程で建て替えになってしまった事を考えると、行政の箱物に対する考えにひと言、言いたくもなったりするのであった。
Posted at 2013/06/29 10:48:08 |
JOURNAL | 日記