先日、とある山へ行った。
この山は、毎年夏休みに、地元の小学校を中心に学校の行事で、この山の頂へ登山する山である。
今年もこの夏、県内外から100校以上の学校が、学校登山に来ているという。
この日も、県外の学校が1校。県内の学校が3校。計4校の学校が、山頂を目指して登山していた。
その中のうち、下山時に1校の学校が登ってきた。
問題は、写真のシーンである。
登山道には、登山道とされている部分と、登ってはならないとされる部分がある。
写真の上部の岩の部分に、小学生の集団が列をなして登っている。
じつは、この小学生達が登っている場所は、岩場で、登山道ではない。
山には、立ち入ると危険な場所には、ペイントで×印や、安全な登山道へ導く矢印(→)が、至る所に岩や石などに書いてある。
写真の下部の右側の、黄色い帽子を被った少女の、左直上の岩に黄色いペイントで×印が描いてあるのが分かるが、この上部の岩へは、登ってはならないのである。
なぜ登ってはならないのか。
その上部の岩に登ると、岩が動く可能性があり、岩と一緒に落ちる可能性があり、危険な事はもちろん、岩が落ちる(落石事故が起こる)と、下にある正規(安全な)の登山道を歩いている登山者に岩が直撃して、重大な事故に至る可能性が高いからである。
当然、子供達の先頭には、学校の先生がいて、ルートを確認して登っているはずなのだが、残念だが、学校の先生の多くは登山の素人である。
大変残念だが、この学校の先生達は、岩に書いてあるペイントの意味すら解らないらしい。
子供達の安全を確保する義務があるはずの先生達が、山の安全とは何かを知らないで毎年、3000mの山への登山を続けているのは、残念だが危険である。
過去には、実際、小学生が登山の途中で滑落して死亡した事故が起こっている。
引率する先生には、少しは山の知識と、安全に対する”いろは”ぐらいは身につけて欲しい。
私がこの事態の全貌を知った時には、最後尾の先生までもが、この岩の列に取り付いてしまっていて、注意するには遅すぎた(正規の登山道へ戻らせるには、更に危険が伴うと判断した)ので、声をかけることはしなかったが、この岩に取り付く前なら確実に注意したのだが・・・
Posted at 2013/09/01 17:02:19 |
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