2018年12月12日
霞ヶ関のお偉いさんが、机上で決めたのだろう、チェーンの義務化。
普通車のスタッドレスタイヤ装着車にも、チェーン装着を義務化するというが、大雪が降る時に、車外に出てチェーン装着するなんて、防寒防水手袋や
防寒着、夜なら懐中電灯、場合によってはまわりの雪をかき分けるスコップなどの装備がないと簡単にチェーン装着が出来ない事を。
車が動けなくなるほどの大雪が降る時は、外気温度は低く場合によっては、前が見えなくなるほどの雪が降り吹雪いている可能性が高い。
そんな時に外へ出て作業なんか出来るか!
大体、大雪になってきたら高速道路の本線上でスリップして事故を起こすか、トラックが坂道で登れなくなって走行車線を塞ぐか、高速道路の一車線を塞ぐだけで渋滞が発生して渋滞になり、そのうち動けなくなる車が続出するのが、大雪の立ち往生渋滞の主たる原因だ。
チェーンを装着すれば解決する問題ではない。
大雪の立ち往生になるような時は、目の前が見えなくなるようなぐらい雪が降り、雪に慣れていない運転者は走れなくなるよう状況になるのだ。
しかも、あっという間にわだちができて、前輪と後輪とで挙動が異なり、大雪での雪道走行の経験がないと、車が右に左に振られておっかなビックリ。
そして、雪に隠れた路肩に脱輪。
台風が明日やってくるとわかっているのに、当日予定通りに空港へ来て、飛行機が欠航になり、今日中に帰りたいとのたまう輩が必ずいるが、わかりきっているのに気象災害に関心がない馬鹿がいる。
大雪になりそうな気圧配置が予想され、天気予報で大雪になりそうだとか、冬型の気圧配置だといっているのに、普段通りで大雪に突っ込んでくる馬鹿がいる限り、大雪で大渋滞は無くなる事はないだろう。
それだけ今の世の中が便利になったというか、気象災害が自分の身にやってくると思っていない馬鹿が多いというか。
私はチェーンは持っていないが、スタックした時を想定して、冬期にはスコップや長靴、山用のレインウエア、防水のグローブ、帽子などある程度の雪道装備を車に積んである。
そのような心構えがない人に、いきなりチェーンというワード、装備だけを指示しても意味がない。
それに、峠の手間で全車両チェーン規制して、チェーン装着したとする。
チェーン装着するわけだから、これから向かう路面は圧雪路面になっているはずだ。
雪がないのにチェーンを着けて走行すれば路面は削られ、チェーンは摩耗する。
では、圧雪路面で全車両チェーン規制がかかり始めれば、チェーン規制の始まりの時間帯は殆ど車が走らない時間帯ができる。
その時に雪が降っている状況ならば、それまで車が走っていてあった わだち が、雪で消える可能性がある。
わだちが無くなれば、当然除雪車が作業ということになるが、除雪車の作業が終わるまで当然通行止めになるだろう。
雪の降りかたが20cm/時間位だと仮定すると、そう簡単に除雪作業は終わらないはずだ。
今まで高速道路の積雪で多分20cm/時間位の降雪だと通行止めになっているのではないのか?
北国での通行止めは、チェーンがどうだとかは関係がない。
雪が吹雪いて前が見えなくなるような感じになれば、あっという間に通行止めで閉鎖されてしまう。
一度私が走る数分後には、高速道路が次々閉鎖されて、ほぼ私の車がしんがり状態で峠を越えた事があったが、雪で前がほぼほぼ見えないだけで、スタッドレスタイヤでかっ飛ばして走れる路面だった。
高速道路は、安全をとって早めに通行止めにする傾向があるが、高速道路を通行止めにすると、一般道に高速道路を下ろされた車が、大量に流れてきて一般道があっという間にオーバーフローする訳で、そのオーバーフローした車によって、一般道の除雪作業も出来なくなるという悪循環になる。
それを防ぐために、高速道路の通行止めを遅らせると、高速道路の本線上で動けなくなる車が出て来て高速道路が手詰まりになる。
結局、雪が短時間にたくさん降れば、チェーン云々の問題ではない。
最も重要なのは、短時間に大雪が降りそうな時は、自動車の総走行台数を事前に減らす事ことこそが必要で、事前の天気予報と、その天気予報に沿った早め早めの行動を予測して個々がおこなうことこそが必要だ。
とにかく、チェーン義務化は、チェーンを製造する会社とチェーンを販売する業界のあぶく銭を生み出すだけの、祭りに過ぎない。
アホらしき安倍晋三政権の愚策、なんとかならんのか!
Posted at 2018/12/12 21:43:02 |
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