2022年02月18日
NHK BS で 放送された アナザーストリーズ
立花隆 VS 田中角栄
立花隆 の 「田中角栄研究」について、クローズアップした、番組内容だった。
1.田中角栄 側 は、文春に対して、直接圧力はかけなかった
文春が田中角栄の周辺の取材を進め、記事になるであろう事を知り、政府筋が、文藝春秋の編集長を呼び出し会ったが、あっただけ
当時の文藝春秋の編集長は、そのように証言している。
文藝春秋に対して報道の圧力は、直接的には無かった。
それは、マスコミと政治の一線を政治家がしっかりとわきまえ、マスコミをマスコミとして扱っていたということになろう。
田中角栄は、関連ファミリー企業を使って、カネを生み出し、政治を動かしていたのは事実だが、マスコミについては、マスコミの立場に踏み入れれる事はしなかった。
そして、後にこの文藝春秋の「田中角栄特集」の記事によって、内閣総辞職に追い込まれ、内閣総理大臣の座を降りることになる。
あれから、50年が過ぎようとしているが、安倍晋三 の頃になると、マスコミに対して、圧力をかけ、報道の自由をねじ曲げ、全てを意のままに操っている。
田中角栄の功罪は大きいが、安倍晋三、菅義偉 という、内閣総理大臣に比較すれば、マスコミの報道の自由については、田中角栄はまともであり、常識があったといえる。
田中角栄といえば、「目白詣」と呼ばれる、田中角栄への陳情があげられる。
田中邸へ、次々と陳情にやってくるのだが、その陳情の数は途切れることは無い。
田中角栄は、分刻みで、陳情を聞き、即決で陳情を処理していく。
あの行動力が、田中角栄の魅力の一つであろう。
田中角栄は、「日本列島改造論」という、戦後進んでいった、地方から中央への流れを、中央から、地方の津々浦々へ流れを作る、今で言うところの、地方分権へのインフラ作りをぶち上げる。
それは、高速道路であり、新幹線であり、地方にばらまかれる原子力発電所であったりする。
そして、後に、関越自動車道、上越新幹線、柏崎刈羽原子力発電所、が、田中角栄の選挙区 新潟 に出来るのだが・・・
特に、原子力発電所の、柏崎刈羽原子力発電所は、田中角栄の生家のすぐそばに出来、田中角栄と、田中角栄の地元に、巨額の財源が落ちる、「打ち出の小槌」になる訳だが、田中角栄がこの世にいなければ、高速道路、新幹線、そして、原子力発電所も、もしかしたら、今と違った形になっていたかもしれない。
功罪ある、田中角栄だが、一ついえることは、人間 田中角栄 は、魅力ある人物であったといえよう。
「コンピュータ付きブルドーザー」 と呼ばれ、合う人の心をつかみ、金のばらまき方も、敵味方関係なく、ばらまきまくった、懐の深さだ。
裏金であろうカネを、田中派の子分にだけばらまくのではく、対立派閥の議員はもちろん、自由民主党議員ではない、社会党など、野党へも手を差し伸べたという。
その辺の行動力は、それだけ裏金作りに秀でていた証拠でもあるが、その人間味ある行動は、良くも悪くも今の政治家には、ほぼ無いであろう。
人の心を引きつける、田中角栄
田中角栄が、善人とは言わないが、どうせ悪をするなら、あれくらいの、度胸と潔さを、今のチマチマした、政治をする悪賢い政治家たちも少しは見習って欲しいと思った。
Posted at 2022/02/23 11:50:03 |
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