
2011年3月11日(金)に発生した「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」は、太平洋プレートと北米プレートの境界付近で起きた地震であるが、昨日も新潟県内陸(上中越地方)および長野県北部で今も定期的に地震が起きている。
この地域の地震は
2004年10月23日「新潟県中越地震」 M6.8 震源の深さ約13km 震央:北緯37度17分30秒、東経138度52分20秒
2007年7月16日「新潟県中越沖地震」 M6.8 震源の深さ約17km 震央:北緯37度33分24秒 東経138度36分30秒
2011年3月12日「
長野県北部の地震」 M6.7(暫定) 震源の深さ約8km 震央:長野県北部
2004年の新潟県中越地震と2011年3月12日の長野県北部の地震は共に、信濃川(新潟県)、千曲川(長野県)の河川沿いに近い場所が震源域である。
2004年に発生した「新潟県中越地震」以降、新潟県中越、上越地方および、長野県北部を震源とする小さな地震は、たびたび発生していた。そして2007年の「新潟県中越沖地震」が起こり、2011年3月12日の地震へ続いている。
また、2011年3月11日以降、この地域を震源として小さな地震(震度3~4程度)の地震が断続的に続いている。
このことから、信濃川(千曲川)に沿ってある断層群に相当なエネルギーが蓄積しているのではないと私は推測する。
この新潟県中越・上越地方、長野県は糸魚川・静岡構造線と呼ばれるプレート境界上に位置し、北米プレートと、ユーラシアプレートの境界上にあたる。
しかも、この地域に隣接するユーラシアプレート上の富山県では、新潟、長野で地震が起きてもそれほど地震の揺れが伝わってこない。新潟県上越地方が震度5でも、富山では揺れて震度2か1である。
明らかにプレート構造が異なることがわかる。
東北に住んでいたときは、福島県郡山でも岩手県盛岡でも、北海道沖、福島県沖、茨城県沖の地震が
だいたい判別でき程揺れてわかったものでした。(震源域の断定は、P波の揺れとS波の揺れの差にてだいたい予想できた。)
これは震源域と同じプレート上だったからで、ダイレクトに揺れがきていると感じられた。
今回の「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」のプレート上の大量エネルギー放出に伴い、新潟・長野地区のプレート境界上に相当の歪みが溜まっている可能性。そしてその歪みエネルギーにともなう、さらなる地震が起こる可能性を考えておかなければならないかもしれない。
2007年に起きた「新潟県中越沖地震」でも問題となった、東京電力(株)柏崎刈羽原子力発電所は新潟県柏崎市、刈羽村に位置し、北米プレートと、ユーラシアプレートの境界上地域にある。また大きな地震がこの原子力発電所を襲った場合果たして大丈夫なのだろうか。
今年の夏北アルプスへの登山をする際には、地震が来ても対応できるように装備して出かけた方が良いだろうと思っている。
備えよ常に。
Posted at 2011/06/04 17:05:34 |
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自然災害 | 日記