前回、デジタルカメラは、2400万画素の時代へとお伝えした。
この撮像素子の高画素化は、フィルム撮影の画質とどちらが高画質なのだろうか。
35mmフィルムの感光粒子は一説によると、3000万画素から4000万画素程度あると云われている。
しかしそれは、フィルム感度(ISO感度)によって異なってくるし、フィルムの製品の質(高級品と、廉価品)によって異なってくるなど、様々な要因で異なるので一概に比較は出来ないのかもしれない。
まず、デジタルカメラの撮像素子の大きさと、35mmフィルムの大きさが異なるのである。
35mmフィルムの1コマの大きさは、横36mm×縦24mmである。
デジタル一眼カメラの撮像素子の主流の大きさ(APS-Cサイズ)は、横23.4mm×縦16.7mm(メーカーによりさらに小さき場合あり)程度であり、今回SONYが発表した撮像素子もこのサイズに準拠している。
35mmフィルムと同じ大きさの撮像素子を持つデジタルカメラが無いわけではないが、カメラ本体実売価格20万円以上であり、一般市場に出回るデジタルカメラの、ほんの一部である。
このサイズの撮像素子を持つカメラは、
ニコン D3シリーズ、D700
キヤノン EOS1DS、5DⅡ
ソニー α900 (以上現行モデルのみ)
しかない。
デジタルカメラで印刷を行う際に、A4サイズ程度なら800万画素程度あれば十分とされてきた。
A3サイズ程度にする場合は1000万画素以上ほしいとされる。
では、フィルムカメラで撮影した場合どの程度引き延ばしをするかというと、多くは、サービス版か2L版ぐらいのプリントが大半を占めていたのではないだろうか。
お金をかけて、拡大プリントするも、6切か4切であり、半紙や全紙にプリントするなんて事は、一般人の素人では殆ど無かったと思う。
それを考えると、デジタルカメラが、2000万画素以上の画素数(横5000画素以上)があれば、十分だろうと思う。
フィルムにはフィルムの良さ(撮影データの保管が楽である→記録データ=記録媒体であるため。)もあるが、
デジタルカメラの総合的な使い勝手の良さ(ISO感度が、1カット毎に自由に変えられる→高感度で撮影しても対ノイズ性能が向上している。フィルム現像やプリント作業が不要で、すぐ撮影画像が見られる。)
と、フィルムの良さ、デジタルの良さがそれぞれあり、今の時代デジタルカメラの総合的な使い勝手の良さが皆様に受け入れられ、デジタルカメラが圧倒的シェアを獲得するに至っているのではないだろうか。
現実私自身、2004年にデジタル一眼レフカメラ「
EOS10D」を使用し始めると、画素数の問題(600万画素)より、使い勝手の良さ
(撮影枚数が、1日300カットぐらい平気で撮影出来る。フィルム現像やプリント代のランニングコストの削減と、PC上ですぐ見られる手軽さ)
で、フィルムカメラを使うことは殆ど皆無となってしまった。
さらに、2010年末に「
EOS60D」に機材更新をしたので画素数も一気に1790万画素(10Dのおよそ3倍に拡大)になったので、フィルムカメラは多分使うことがもう無いのではないかと思う。
ただし、APS-Cサイズの撮像素子ので、35mmフルサイズという大きさには魅力があるし、いつかはフルサイズ撮像素子カメラへ移行したいとは思う。(ただし値段が、現行で20万円以上するので経済的な要素が大きく左右するのが現状ですが・・・)
また、高画質撮影を考えるなら、フィルムカメラでも、デジタルカメラでも、重要なのは写りの良いレンズが必要なのだろうと思う。
カメラは、レンズで光を集め、フィルムか撮像素子で光を記録する物なのだから・・・
Posted at 2011/08/25 23:10:05 |
トラックバック(0) |
camera | 趣味