今日は山行報告の続きではなく、登山について最近思う事を少し述べる。
マスコミでは、山ガールブームと行っているが、山ガール以上に多いのは、山ロージンである。
残念だが、ロージンと分類するのは、ロージンではない人間であって、ロージンたち本人は、ロージンと思っていないのが、最初の誤りである。
この山ロージン達は残念だが、当然体力が低下している。なのに行きたい山へホイホイ行こうとする。
そうあこがれの3000mの頂へ
当然歩いて行けば行けるので、誰でも行けるのだが、その頂へ行くには時間がかかる。
山と高原地図や
山と渓谷社が出版する
○○県の山シリーズなど山のコースタイムが書かれた地図がいろいろあるが、老いも若きもこのコースタイムしか頭にないらしく、老若男女このコースタイムでだいたい行けると思って計画を立てているのではないだろうか。
このコースタイム結構健脚者のペースで書いてあったり、休憩時間抜きだったりで、高齢者はこのコースタイムより時間がかかるのが実情なのだが、高齢者になればなるほど、理想と現実の乖離が大きくなり、山小屋への到着時間が遅くなる。
先日の山行でも、山小屋の夕食が終わってもまだ、到着していない高齢お一人様登山者がいた。
この人、途中で私は追い越したのだが、振り返ると全く姿が見えなくなった。私自身のスピードも、同行者が高齢なので非常に遅いのだが、それより数段遅いのである。
残念だが、この超スローペースの方は、この山域の山に登ってはならないのではないだろうか。
追い抜くときにはすでに、相当疲れていて歩くこと自体しんどそうであった。
しかも、翌朝御来光を見に、山小屋の前へカメラを持って出てこられたが、そのときすでに疲れている表情で、足がふらつき、風景案内板に腰掛けてしまっている状態でだった。
高齢者が一人で山へ来ているが、単独登山は、不慮の事故の際など、危険である。
まずは、しっかり体力を見極め、自分の体力にあった山を選び、グループで登山してもらいたいものである。
行きたい山 イコール 行ける山 では決してないのである。
最後に警察の登山注意事項を転記しておく
5 登山上の注意事項
(1) 入山前
○ パーティーの力量にあった山を選び、日程に余裕のある計画を立てるとともに、降雪を想定した装備を持参して下さい。
単独登山は慎しみましょう。
○ トレーニングにより体力を養い、良好な体調で入山して下さい。脳や心臓の疾患による突然死が発生しています。高齢者は入山前のメディカルチェックを心がけましょう。
○ 登山計画書を、管轄の警察署や警備派出所等に提出するほか、家族等にも計画内容を知らせておきましょう。
(2) 入山後
○ 日没が早いため、余裕のある行程で「早立ち、早着き」を励行しましょう。
○ 雪渓は固くて滑りやすくなっています。アイゼン、ピッケルを活用して滑落を防ぎましょう。
○ 行動中は、天候の変化に注意し、特に、気温の低下を伴う風雨時には、吹雪となることもあるため、早めに山小屋など安全な場所に避難しましょう。
○ 事前に登山情報が収集できなかった方や今後の行程に不安がある方は、可能な限り警備派出所や山小屋等に立ち寄って最新情報を収集し、安全登山に努めましょう。
○ 入山しようとする山域を管轄する警察署や警備派出所の電話番号をメモしておくと安心です。
○ 携帯電話や無線機等を携行し、有事に備えて下さい。
万一遭難した際、報告していただく項目として、
□ いつ 発生時間(○月○日○時○分頃)
□ どこで 発生場所、目標物(例 頂上から○○分下った所等)
□ だれが 遭難者氏名、年齢、職業、家族などの電話番号
□ どうしたか 滑落、転倒、落石、道迷い等の態様
□ 怪我及び処置の状況
□ 病気の場合 体温、呼吸、脈拍、意識、自力歩行の可否等
□ 登山届提出先
などがあげられます。概要の把握には、これらの報告が不可欠です。
通報する場合は、電源の節約のためにも事前にメモをとり、聞き直しされないように、はっきり、ゆっくりとしゃべって下さい。
なお、山岳地帯では、携帯電話が通じない場所が多くあるため注意して下さい。
◎ 緊急連絡先
・ 携帯電話の場合 110番
また、山岳保険の加入をお勧めします。
Posted at 2011/09/25 06:55:36 |
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