NHK静岡局のNEWSとして、津波対策の一つとして救命胴衣が売れている話題が放送されていた。
東日本大震災の津波被害と津波の威力を映像で知ったからには、一刻も早く、安全な高台へ避難するしか確実に身を守る方法がない事を学んだのではないのだろうか。
なのに、このNHKのリポートは、救命胴衣にスポットを当てている。おかしい。
幼稚園児が、防火頭巾をかぶり、救命胴衣を身につけている映像や、静岡銀行では、来客用や、社員用の沢山の救命胴衣が用意して有る映像。
そして、救命胴衣を作っている会社が津波対策として、いろいろな救命胴衣を作って売っている映像。
残念だが、1個3万円もする50L位の大きさのアタックザックみたいな救命胴衣を購入して、津波対策とは間違っている。
この救命胴衣は首回りも浮力材で覆われていて、救命胴衣としては高機能なのだろうが、コンクリートの建物すらぶち壊す破壊力を持った水の塊に、救命胴衣で立ち向かって、命が助かるはずがない。
運よく、五体満足で水面に浮かんでいられても、大小様々な瓦礫と化したものと一緒になって引き波に乗って沖へ流されるのである。大きな船すらどうにも出来ない力で流されるのである。
さらに、海に流れる油に火がつけば、逃げる事が困難必死である。
さらに、海に浮かんでいても体は冷え生命が危険である。
ではすぐに助けがくるのかといえば、残念だが大津波が来てすぐ救助がくる訳がなく、自力で助かる覚悟が必要だ。
そんな危険度が高い救命胴衣を、津波対策商品として紹介するNHKは、間違っている。
Posted at 2012/02/24 06:59:37 |
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