2012年12月14日
原子力発電所の安全性について、原子力発電所が立地する場所の断層が、活断層なのか、単なる断層なのか原子力規制委員会で、再調査が行われいる。
日本原子力発電の敦賀原子力発電所については、活断層と判断された。
このままいくと、敦賀原子力発電所の再稼働は、認められず、廃炉せざるをえなくなるだろう。
この日本原子力発電の問題や東通発電所などの活断層の問題は、次回以降に述べるとして、今回は原子力発電に代わるエネルギー政策についての私見である。
電気エネルギーを作るには、現実的に考えるなら、タービンなどの、回転運動を電気エネルギーに変換して出来る。
原子力発電も火力発電も、水力発電も基本タービンを廻すための、エネルギーを何のエネルギー源で作るのかという事である。
高圧の水蒸気で、タービンを廻すのか、水圧でタービンを廻すのか。それ以外でタービンを廻すのか。
地球上のエネルギーで何が、タービンを廻すに最適なのかあらゆる可能性を考える。
タービン(回転運動)を廻さないで出来る電気エネルギーとして、太陽光発電がある。
それ以外にも光や、熱エネルギーなどを電気エネルギーに効率よく、変換出来ないだろうか。
そんな事を必死に日夜考えているのだが・・・
現実的な可能性の一つとして、タービンの回転運動を電気エネルギーに変換する際に、今より変換効率を20%向上させることにより、火力発電と水力発電が20%多く作れる事になる。
そして電力を使う側、即ち我々消費者側で電力消費量を20%削減する。
今まで100使ってきた電力を80になるように、電気機器の効率が良くなる製品に順次代えてゆく。
20%分を個人の太陽光発電で補うなどすれば、消費者側で電力量を削減出来るはずであろう。
電力生産側で、今使っているエネルギー原料の効率を20%高め、消費者側で20%分削減する。
そうすれば、トータル40%分も、今使っているのエネルギー原料を削減出来る計算になるハズである。
20%としたがこれを、まず設定値を生産効率、消費者側両方の数値を10%とすれば、なんとなく現実的な必達可能な数値に感じられるのではないだろうか。
そこをもうひと頑張りして双方2割頑張れば4割達成可能で、原子力発電を停止する前の、原子力発電依存率30%分をクリアする事が可能である。
そして、再生可能エネルギーや地熱発電などの新エネルギーでの発電をミックスすれば、ある程度これからの電気エネルギーは担保可能だろうと考える。
地球上の全国土面積が、決まっているように、電気エネルギーを使いたいだけ次々作って消費して、果たして良いのだろうか。
電気エネルギーは残念だが、地球上の何かの物質を電気エネルギーに変換して作られる。それが、化石燃料だったり、ウラン燃料だったりするのである。
これらの物質が、無尽蔵にあるわけでもなく、電気エネルギーもまた、経済界が欲しいだけ無尽蔵に作り続けてよいという物でもないだろう。
生産効率、送電効率、消費効率を見直す。その各効率向上に向けてイノベーションをつぎ込む。
日本産業の得意分野で取り組む。少し現実的と思うのだが、これを実現する事は不可能ではないと思う。
この効率改善を行って時間かせぎする間に、原子力発電に替わる新たなる発電システムを開発するのである。
Posted at 2012/12/14 22:42:00 |
JOURNAL | 日記
2012年12月13日
今日のNHKの「クローズアップ現代」を偶然見た。
「東京電力 瀬戸際の内部改革」という表題の内容である。
東京電力内部で、「原子力改革特別タスクフォース」なるチームを作って議論している内容が一部放送された。
この、タスクフォースの事務局長のインタビューで、
「まだ安全性を向上する余地はあったにもかかわらず、すでに原子力安全が十分に達成されるとの思いが強すぎて、その次にくる重要課題(稼働率)に目がいく状態になっていた」
と述べている。
この、インタビューの前に、安全対策担当者の声として、
「発生確率が小さいやつはもう足きりだという発想もある。そうすると、隕石が落ちてきて衝突したらどうするんだという話を全部考えて。
僕らが失敗したのは、足切りで切ると思っていたリスクが、実は足切り出来ないリスクだったんだと。
そこで僕らは誤った。そこは十分反省しなくちゃいけない。」
という声が放送されていた。
結局、電力会社は一私企業であって、安全性と、利益性(原子力発電所の稼働率)を天秤にかけざるを得ないという事であろう。
安全性を向上させる余地はいくらでもあるが、安全性を向上させればさせるほど、利益は下がり、企業として存続できなくなるので、どこかで安全性に区切りを付けざるをえない。それが電力会社の現状であると聞き取れる。
原子力発電の稼働率について、NHK科学文化部記者、 根元良弘さんは、番組の後半で以下のことを言った。
「電力を安く、安定的に供給すると言うことに繋がる日本の経済にも重要なテーマである。
これは全国の電力会社共通の問題である。2000年以降で見ると、日本の原発の稼働率は60%台だった。
それに対してアメリカやカナダは,原発稼働率が90%を越えていた。
経済界からも海外の安い電気料金に対して、日本も引き下げて欲しいという要求もあって、2年前に国がエネルギー基本計画を策定している。その時には、2030年迄に、(原子力発電稼働率を)90%に上げるというふうに書いていました。こうした体質は今も変わっていない。」
この番組を読み解く限りでは、安全と経済性のどちらに軸足をのせる政策を推し進めるかと行った時、残念だが経済性を最優先として原子力発電を位置づけて、2030年に向かって進もうとしていた事が垣間見られる。
それは、政府、経済産業省が主体となって、各電力会社一丸となって原子力発電政策を更に進めようとした矢先に、この福島第一原子力発電所で原子力事故が起こってしまったと言うことなのだろう。
原子力政策をこのまま進めるにしても、縮小するにしても、今までより安全性を向上させるには、莫大なコストが掛かると言うことである。
すなわち最終的には、電気料金に跳ね返る事になる。
しかも、残念だが、原子力事故を起こした東京電力と、その他の電力事業社では、原子力事故に対する温度差はかなりあると私には見られてならない。
番組の最後でNHKの記者は、
「一企業で負担しきれない莫大な安全対策のコストを求められれば、原発から撤退することもあり得
る。」
と、東京電力側の声を語った。
アメリカやカナダといった、北米大陸に立地する原子力発電所は、そもそも地震や津波、風雪や地滑りなどの、各種自然災害の危険性が、日本の国土と比較してはるかに少ないはずである。
なので、地震などでの、自然要因での原子炉の緊急停止なんて事も少ないはずである。
素人が考えても、原子炉の構造上、原子炉を緊急停止するなんて事は、原子炉内の構造物に対して良いはずがない。
ゆっくり動かして、ゆっくり止まる。これが一番負荷が掛からないはずである。
しかし日本の原子炉は自然災害で何か起これば、急激に原子炉を停止する。
それが、一度や二度では無いはずだ。元々日本のような地震列島に原子炉があること自体、この点からいっても無理があるのだろう。
一度原子炉を止めれば、再稼働するには時間がかかる。今日止めたから明日また動かすわけにはいかない。
当然稼働率は低下する。大体13ヶ月稼働したら、定期点検することになっているから、原子炉の稼働率を90%台に保つことは、日本国内では至難の業のはずであろう事は想像するよりたやすい。
きっと稼働率90%にすると言うことは、今の原子炉のままだと、相当安全レベルに目をつぶらないと必達するのは難しいのではないだろうか。
では新しい安全性を強化した原子炉を建設するとしても、一体何処に建設するのかという問題が生じる。
結局日本海側の僻地海沿いに作るしかない。
現在建設途中の青森県大間町、東通村なんて場所は、どう見ても安全とは思えない。陸地の進入路は下北半島の一本道である。
大雪になっただけで、道路は麻痺して立ち往生したあの道路が全ての場所のその先の半島の突端にあるのだ。
先月の北海道での風雪による高圧鉄塔の倒壊事故。あれは、津軽海峡の向こう側で起こった事故だ。電力の回復にどれだけの時間がかかったか記憶に新しいところであろう。
そんな自然災害のリクスもある場所なのである。
そんな事は絶対にないといえるのか。大津波は足切りできるリスクと思っていた。しかし現実には起こってしまった。
きっと足切り出来ると思ってしまうリスクほど、現実に起こる可能性が高いのだろう。
12月6日放送された、NHK-BS歴史館「ミッドウェー海戦 敗北が語る日本の弱点」の中で、ミッドウェー海戦について、検証していた。
ミッドウェー海戦をおこなうにあたって、図上訓練をおこなった際に、さいころによる発生確率で想定外にアメリカ空母が日本軍を待ち伏せし、その結果は日本の空母4隻のうち2隻が炎上沈没、ミッドウェイ作戦は失敗に終ると結論が出た。
しかし、その図上訓練で、あわてた宇垣参謀長がアメリカ海軍の能力を低い値に修正し、演習を継続して、その結果日本軍の被害は空母1隻となり、ミッドウェイの占領は可能との結論になったという。
しかし現実の海戦では、偶然にも「さいころ確率」でたシナリオ通りとなり、アメリカ軍は、日本軍を待ち伏せし、空母2隻ではなく4隻を撃沈し、その後日本軍は空母対空母と言う近代戦を遂行する能力を失ってしまったのである。
負けるというシナリオから最初から目を背けた日本海軍。日本海軍の自ら立案した策に、絶対の勝機を確信して、負けるリスクを排除してしまった為、せっかく負けそうな場面の模擬訓練で、負けないための対策ができた機会があったのに、学べる場があったのに、生かすことは結局出来ぬまま、致命的な敗北となってしまったのである。
この敗戦で日本海軍はアメリカと互角に戦う戦闘能力を失い、その後は一方的な敗北を重ねるだけになった。
結局、日本海軍はズルズル戦争を続けざるを得なくなり、本土大空襲と原子力爆弾投下という最悪の場面まで突き進むことになってしまった。
そう、この図上訓練で、負けると言う結論を嫌がってデータを操作したがために、日本海軍は負けるべくして負けたと言えよう。
この事は、原子力発電の、安全神話と同じ構図である。
歴史は繰り返す。大東亜戦争という歴史から学ぶとすれば、ミッドウェー海戦で敗れた時点に注視する事も必要なのではないだろうか。
大げさかもしれないが、また次ぎに、放射性物質をまき散らす事故が起こったら、世界から相手にされなくなるだろう。
そして、経済再生も終わりである。
目先の経済だけで、物事を決めて突き進んで果たして良いのだろうか。
日本人の知恵と、技術力を総結集して、原子力発電に依存しない社会を実現させる事も必要だと感じるのは、私だけではないと思う。
そんな、年の暮れに放送された2本の番組であった。
Posted at 2012/12/13 22:16:50 |
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JOURNAL | 日記
2012年12月11日
南アルプス、仙丈ヶ岳でこの週末登山に行った人が帰宅していないという。
天気予報で天気が悪くなるのを知っていて、登山に出かけたのか。それとも天気予報を見ないで、山へ行ったのか。
何のための天気予報なのだろうかと思う。近年の2,3日前の天気予報と、天気に関する情報の多さは、2,30年前の天気情報と比較して圧倒的に、正確であり、情報量も格段に多くなった。
なのに、山での天気による遭難が、無くならないのは日本人の民度の度合いというか、しょうがないのだろう。
先月中国万里の長城ツアーで、遭難死亡事故がおこったが、そのツアー旅行を企画していた会社は、自主廃業する事にしたらしいが、その前に、観光庁は、旅行業の登録を取り消す方針を決め、10日、同社に通知した。同社は20日付の廃業を表明。観光庁は18日の同社の聴聞を経て、廃業前に登録を取り消したい考えのようだ。
登録取り消しの処分が出ると営業ができなくなり、会社も板井克己社長ら役員も5年間、新たな登録ができなくなる。
この中国万里の長城ツアーでは、一部報道で、衛星携帯電話も持っていなかったと、非難しているが、通信手段が確保されていれば良いという物ではなく、常に気象状況の把握を登山者自身がおこない、天気が荒れる、寒波が来る、大雪になると判っていたら、安全を優先して、待避するなり、下山するなり、山に登らないなり、しっかり自分の身は自分で確保するのが、自然に対峙して遊ぶという物ではないのだろうか。
残念だが、団体行動すると、その安全に対しての自己管理というか責任が、グループのリーダに寄りかかる格好になり、リーダーは、せっかく来たのだかから行けるとこまでまず行こうという、使命になりやすいのだろう。
山へ行く人のブログを見ていると、先週末総勢8人で北アルプスの標高2,500mの山へ行こうとして、途中まで行った人のブログを目にした。
スキーとスノーシューの混成らしいが、靴擦れしたりして途中で引き返したという。
はっきり言って冬山をすこし舐めているように思えてならない。
近年、ブログなどのでの冬山でのスキー山行の数多い報告。そして、山スキーやスノーシューなどの冬山への装備が誰でも簡単に買えて、取り扱えるようになってしまった結果。
少し興味を持った輩が、いとも簡単に冬山へ行っているように見受けられる。
冬山は天気が荒れると、即遭難。そして命に関わる事態になる事をしっかり認識し、十分な冬山訓練をして、各自がいざという時的確な判断を下して、自分の身を守れるだけの力を備えなければ、行く物ではないと思う。
大体天気の善し悪しをしっかり見極められないのに、大勢でネットで参加者を募って冬山に行くのは、半分自殺行為だと云わざるを得ない。
個人でやってる潜り、アミューズ○○○○と同じだ。
追 記
11日午前9時ごろ、新潟県警小出署に「越後駒ケ岳に登山に入った3人が戻らない」と届け出があった。
10日午後0時30分頃、栃木県日光市のアルバイト男性(27)の母親から「息子が登山から帰ってこない」と同県警今市署に通報があった。
男性は9日朝から友人の同市の会社員男性(26)と群馬県みなかみ町の武尊(ほたか)山(標高2158メートル)に向かったとみられ、同署から連絡を受けた群馬県警沼田署が周辺を捜したが、乗用車などは見つからず、11日早朝から捜索を再開する。武尊山周辺では9日午後から雪が降っていた。
しっかり天気予報を見てしっかり判断して欲しい。
追 記 その2
南アルプス「仙丈ヶ岳」に登山していた2名は残念な結果になってしまった。
武尊山に登った2名は防災ヘリコプターに収容された。雪が多くて雪洞を堀り救助を待っていたようである。
越後駒ケ岳の3名は冬山経験がある学生の頃登山部に所属していた人々らしいが、下山時に雪が多くなり、動けなくなり、1日テント泊をして、翌日一日かけて下山し、下山後車の中で更に1泊していたという。装備や、経験があっても、大雪になれば身動きがとれなくなるのである。この人達は、冬山での停滞も視野に入れて装備をしていたので、助かったといえよう。
とにかく、予想以上の大雪でその点については反省の弁があったようだ。
とにかく雪の猛威を甘く見てはならない。それは登山だけではなく、車や、公共交通機関で移動する時も同じである。
ニュースでよく見る光景が、新幹線が止まったり、飛行機が欠航になったりした時に、「目的地まで何とかしていかないと行けないのに・・・ どうしよう。」というインタビューが流れるが、天気でそうなる可能性があることは事前に察知できるはずなのに、交通傷害という危険回避を全く考えないで、人事のように文句をいうのは、どうかと思う。
しっかり、天気予報を見て、寒気が来る前に、寒気を避ける行動を事前にしておくことが重要である。
Posted at 2012/12/11 06:55:08 |
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つぶやき | 日記
2012年12月10日
平日の日中のひとときに、TBSラジオのネット局の、民放ラジオで放送されている、「小沢昭一の小沢昭一的こころ」。
その小沢昭一さんが亡くなった。
毎日聴いている訳ではないのだが、車の中でラジオを聴いていると、耳にするこの番組。
1998年春迄は、平日夕方5時台に流れていて、1日の夕暮れ時によく聞いていた。
小沢昭一さんの話芸というか、語り口調は長年聞いていたきたので、もう聞く事が出来なくなると思うと寂しいものだ。
小沢昭一さん。サヨナラのこころだ~。 ♪♪♪
Posted at 2012/12/10 22:13:24 |
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NEWS | ニュース
2012年12月09日
早くも20cm以上の積雪が・・・
明日朝までどれだけ積もるのだろうか。
明日の朝は早起きして除雪しないと行けないだろうか。 早速憂鬱・・・
今回の寒気は多分明日までがピークなのだろうから、明日朝早起きして、除雪しかない。
Posted at 2012/12/09 16:38:57 |
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weather | 日記