
2013年2月25日16:23頃栃木県北部で起こった地震。
2月19日付けで書いた「
ちょっと多いぞ震度3 」から、1週間で早くも大きめの地震が起こった。
一部報道では、「東日本大震災が誘発か」というヘッドラインで報じているが、東日本大震災の一連の自体の一部である事はもちろんのこと、グローバルな高みから、地域と時間軸で考えれば、2004年のスマトラ島沖の地震以降、環太平洋とそれに接するプレートの力関係が明らかに不安定となって、環太平洋地域のあちらこちらで、歪みエネルギーの放出が続いていると考える方が良いと考える。
そのような視点でこれまで起こった、環太平洋地域の地震の一例を上げると、2011年東日本大震災の2週間ほど前に、ニュージーランドで地震が起こっているし、昨日の地震の前の、2013年2月6日には、サンタクルーズ諸島沖で地震が起こっている。
諸外国の地震は今回は置いておいて、日本の地震のこれからである。
これからの話は、あくまで私のこれまでの経験と
勘による推測なので、責任は持たないし、批判されても困る。
東日本大震災を引き起こした直接の原因は、太平洋プレートが北米プレートに沈み込んでいる接点で起こった、地殻エネルギーの大放出であった。
しかし、東日本大震災が起こる以前から、この東日本大震災を引き起こす、日本海溝の西側の北米プレートとユーラシアプレートが接する北米プレート側の、新潟県、長野県周辺では、何度も大きな地震が起こっている。
2004年 新潟県中越地震
2007年 新潟県中越沖地震
2011年 3月12日3時59分頃 長野県北部で地震
と大きな地震が起こっているし、現実には、2000年代後半から、新潟、長野の両県付近でたびたび中規模な地震が起こっている。
また、日本の太平洋プレートと、北米プレートの周辺の大きな地震は結構続いている。
2007年 能登半島地震
2008年 岩手・宮城内陸地震
2008年 9月11日 十勝沖で地震
2009年 8月11日 駿河湾で地震
2010年 11月30日 小笠原諸島西方沖で地震
2010年 12月22日 父島近海で地震
2010年 3月9日 三陸沖で地震 M7.3 東日本大震災の地震前の最後の大きな地震 前震と考えられる
2011年 3月11日 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)
※ なお東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)を引き起こした、東北沿岸から関東銚子沖の日本海溝での地震については、数が多すぎるので割愛した。
この事から、太平洋側の日本海溝でのプレート間での歪みエネルギーの放出と連動して、北米プレートとユーラシアプレートが接する新潟、長野県境付近一帯の広域でも、相当量の歪みエネルギーが蓄積され、いままでにも何度か放出されていることが読み取れる。
今回の昨日起こった栃木県北部の地震も、この新潟、長野付近の地殻エネルギーの放出に準ずると見る事も出来るであろう。
もしかしると、新潟県佐渡沖付近から、長野、栃木、福島南部、茨城を経て日本海溝に至る東西のライン上が、東日本のもう一つの地殻の歪みポイントであるかもしれない。
この太平洋プレートと、北米プレート、そして伊豆半島付近に強い影響を及ぼしていると考えられるフィリピン海プレートの力関係、そしてバランスがいまどの様に変化していっているのか。
その力関係によってこれからの地震傾向と、火山活動が強く関わってくるのだろうと推測される。
東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の一連の前後の地震状況から読み取れることは、巨大な地震が起こる前には、隣接するプレート境界面付近でも、震度4クラスの地震が起こる事。
そして、地震の頻度が多くなること。
それは、今回の栃木県北部の地震でも地震は頻発しだした事で、一つの直前予知に繋がる手がかりといえよう。
Posted at 2013/02/26 07:20:30 |
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