
今日(2月17日)になっても、未だ道路上で身動きがとれず、3日目の車中泊を余儀なくされている現状が、この日本の国道上で起こっている。
場所もわかっているのに、何ともならないこの現実。国内物流の主役がトラックであったり、人の移動も車だったり、とにかく車の長蛇の列が、道路を塞いでしまってどうにもこうにも出来ない現実が、国道で今も続いている。
昨日(2月16日)朝の東名自動車道における高速道路上の車の長蛇の列についても、由比-蒲原間の映像が映し出されていたが、下道の国道1号線はスムーズに流れていて、とにかく高速道路や峠道など一本道の閉鎖環境で何か起こった時には、どうしようも出来ないという現実がある。
ではこの大渋滞の先頭は一体何があったのかと言えば、交通事故や雪によるスリップで前に進めなくなるなど、一台の車若しくは、数台の車が、車線を塞ぐことと、その後続の車の対応が悪いと、とんでもない渋滞になってしまう。
とにかく、どんな形でも良いから車の流れを止めないように、動けない車を何とか路肩に寄せるとか、斜めに止まった車を、真っ直ぐにして、止まった車の脇を通り抜けられるようにするとか、雪が降ってきても路面に雪が降り積もる前に、動けるように周辺の人々が総力をあげて努力するべきなのだ。
と、簡単に書いたが、そんなことが出来ないから、渋滞に陥るのだが・・・
でも、現実的には、馬鹿なドライバーがいっぱいいるのも現実で、前の車が何故止まったのか判断できずに、止まっちゃって、前の車がなぜ止まったのか、車を降りて確認もしない運転手がいたりして、雪が降っているときはいとも簡単に、流れが止まってしまったりする。
動けなくなった車は、ハザードを出して速やかに後続車両に、意思表示を出すべきだし、後続の車のドライバーは、そんなハザードランプやウインカー、そしてブレーキランプの意図を読み解くコミュニケーション能力を持たなければならない。
残念だが、仕事で車の運転をしていない、ドライバーには、ウインカーを出さない馬鹿が多すぎるし、ハザードランプの意味を知らない馬鹿もたくさんいて、ランプで”やりとり”をするということが出来ない場合があったりするのが現実である。
とにかく、冬期(特に雪が降りそうな天気の時)には、フロントウインドとリアウィンドは室内側は、あらかじめ綺麗に拭き取っておいて、曇らないようにしておくべきだし、ガラスの外側は、油膜を取り除いてさらに、ガラスコーティングをしておいて、前方視界の確保を心がけておくことぐらいしておく必要があるはずだ。
雪の中でとろい車ほど、ガラスは曇っていて、車の中に一体何人の人間が乗っているのかすら後方から確認出来ない車が多いのが現実である。
雪ですらこのような有様であるという事は、火山が噴火して、火山灰が降ってこようものなら、一体どうなるのか。
想像しなくてもとんでもない事になるであろう事は、今回の雪害ではっきりしたはずである。
それにしても、今回の雪害に対する報道機関の対応は、お粗末というか、オリンピックの中継と結果を伝えることこそ使命であって、大雪情報はほんの少しでしかないという現実。
オリンピック報道体制を敷いているという、時期が悪かったという見方も出来るのだろうが、東京都内に雪が降れば大騒ぎなのに、ちょっと東京23区から、雪害がそれただけで、扱いが小さくなるのは、報道として実際とうなのだろうか。
まあ、道路も、鉄道も寸断されれば、報道機関が自ら現場へ行って取材する事も出来ないから、報道するソースもないので、報道すら出来ないというのが現実なのだろう。
ということは、万が一の災害が起こった場合、各報道機関自体が身動きがとれなくなった自体に陥った場合、報道機関から災害に対しての報道はおこなわれない可能性が高いと言うことである。
地震の場合は、とにかく地震速報がやってきて、津波警報の有無はテレビ、ラジオ、メールサービスのいずれかの手段で情報は来るだろうが、火山灰が降るような状況が起こった場合、もしかすると突然頭の上から”火山灰”が降ってきて、どの様に対応すれば良いのか個々が判らぬまま終わってしまう事にもなりかねないのではないだろうか。
内閣府の「
富士山の火山防災対策」 のホームページに「
広域的な火山防災対策に係る検討会」 という資料がPDFであった。
火山灰は、
「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」における「廃棄物」に該当しない。
「土壌汚染対策法」の対象外。
「海洋汚染防止法」における「廃棄物」に該当し海洋への廃棄は原則禁止。
土砂として、各施設管理主体、市町村の判断で土捨て場等で処分すべきもの。
とある。
海洋投棄は、(海洋汚染防止法第10条第6項)により、海洋廃棄が可能ではあるが、環境大臣の判断が下された後の話で、個人が勝手に海へ捨てることは出来ない。
鹿児島では、自治体で火山灰を「克灰袋」という袋が無料で、各家庭に配布され、庭に降った桜島の灰を集めていれ、それを指定された収集場所に運び収集車が回収しているようだ。
道路に積もる火山灰については、火山灰用の路面清掃車があって、路面清掃をしている。
そんな路面清掃車が他都道府県にたくさんあるはずもなく、きっと土建屋のホイルローダー、モ-タグレ-ダと、自衛隊で火山灰をかき集めて、ダンプカーで火山灰の捨て場に持っていくしかないのだろうが、実際広範囲に火山灰が降り積もった場合、そう簡単に排除作業ができるはずもなく、相当時間がかかるはずだろう。
とにかく、物流のストップと、報道の不十分な情報と、もしかすると、火山灰の重さによる、建物(避難所になり得るはずの体育館など)の屋根などの倒壊。さらに送電線のショートなどによる停電など、きっと大変な事になるだろう。
※ とある番組で、
経済アナリスト「森永卓郎」が、「車の中に、よくスコップありましたね。普通、車にスコップありますか。?」とコメントしたが、俺の車には、冬の雪降る時は、鉄製の「角スコップ」常に積んであるぞ。
スタックした時や、思わぬ大雪になった時に駐車場から出る時など、イザという時のために準備するのが普通だろ。
まあ、4WD車に乗っていた時は、スタックする可能性が低いので、スコップ積むのはやめた時はあったが、それでも出かける場所によっては、スコップを準備したぞ。
それと、車に積もった雪を下ろすための「スノーブラシ」も必需品だし、車内のマットは、「トレーマット」にしてあるぞ。
マイナスの気温になる所へ行くなら、ワイパーブレードも寒冷地仕様の、ラバーで覆われたワイパーブレードにするぞ。