NEX-5R
Good!!
1.コンパクトで軽量
買う前から判っている点であるが、このカメラの最大の売りであろう。
この点では、現行品のα5100も同じというか、SONYの標準ズームレンズ「E PZ 16-50mm F3.5-5.6」のコンパクト設計がこのカメラシリーズに生きている。
またこのレンズ、35mm換算で、焦点距離が24mmという一歩踏み込んだ広角画角スタートという点である。
CANONや、マイクロフォーサーズ陣営の標準ズームの広角端が35mm換算で、28mm付近始まりという事が多い中、このSONYのレンズは24mm。
この一歩踏み込んだ広角をどう評価するかは個々でことなるだろうが、CANONユーザーからすると、一度手にしてみたい画角ではある。
2.マイクロUSBでバッテリー充電可能(モバイルバッテリーが使える)
SONYのαシリーズは、カメラ本体でマイクロUSB充電が可能。
スマートフォン用のモバイルバッテリーで、直接カメラバッテリーの充電をおこなってみたが、充電する事ができた。
これで最悪モバイルバッテリーを持っていけば、屋外でカメラのバッテリーも充電する事が可能となり、アウトドアで使っても最悪の事態は回避できる。
この機能は、登山で数日出かけて(テント泊をして)も、バッテリー充電の心配は解消できる。
3.フルタイムマニュアルフォーカスが可能。
フォーカス設定で、ダイレクトマニュアルフォーカス[DMF]を選択すれば、シャッターボタン半押しでオートフォーカス後に、フォーカスリングを廻せば、マニュアルフォーカスが可能となる。
また、マニュアルフォーカス[MF]やダイレクトマニュアルフォーカス[DMF]などの、設定変更は、ファンクションボタン[Fn.]にあらかじめ設定しておけば、3アクションで設定変更ができるので、それほど大変ではない。
なれの問題で解決できそうである。
4.タッチパネルでメニュー選択が可能
以前、量販店でいじった際のレビューとして、
「EOS M と同じタッチパネルなのだが、メニュー内容をタッチしても何も起こらない。」
と書いていたが、実施には、メニュー設定で、タッチパネルでメニュー選択が可能に設定することが可能だった。
便利なのは、ダイヤルと物理ボタンで選択する方が素早く出来る感じがするが、操作方法の複数アプローチが出来る事は、操作の幅が出来て、良いことではある。
なお、タッチパネル操作ができるのは、NEX-5シリーズと現行のα5100のシリーズのみで、上位機種のNEX-6やα6000では、液晶画面がタッチパネルとなっていないのは残念な気がする。
5.Wifiで、スマートフォンとの連携
最近のデジタルカメラの多くは、Wifi機能を搭載しているが、本機もWifiでスマートフォンと画像のやり取りや、スマートフォンをリモコンとして利用できたり可能である。
BAD!!
1.RAWファイルと、SONYのRAW現像ソフト
今回SONY製品のカメラを買って、使用して始めて気付いた。
SONYのRAWファイルが、マイクロソフトのビューワーで画像が表示されない事。
当然だが、CANONのDPP(デジタル・フォト・プロフェッショナル)ソフトウェアで、RAW現像出来ない事。
RAWファイルの利用環境について、すっかり忘れていた。
SONYのRAW現像用フリーソフトウェアを、ダウンロードして使ってみたが、重いし、使い勝手が悪いし、頭を抱える状況だ。
RAWファイルをどの様に扱っていくか、いろいろ調べて研究しなければならない。
この事からすると、無理をしてでもEOSMシリーズを購入するべきだったのかもしれない。
2.メニュー画面
メニュー画面がイマイチ判らない。
と以前のレビューで書いていたが、メニュー画面の上下スクロールは、正直ただ設定項目を並べただけで、グループ分けがヘタというか、メニュー設定をおこなうユーザー側に配慮していない感じ。
現行品は、改善されているが、旧製品のNEXシリーズは、基本的にオートで使う事を主眼においていたのだろうか。
BAD!!と思っていたがそれほどでもなかった
バッテリーの持ち
ミラーレス機の宿命なのか、コンパクトボディの結果なのか、バッテリー容量が、1010mAhと、今時のスマートフォンと比較しても、少ない。
多分200カットは撮影出来そうだが、どう考えてもバッテリーは、2日は持ちそうにはない。
・・・と、ここまで書いたが、実際、日帰りで山へ行って写真を175カット撮影したが、新品のバッテリーで、家に帰ってバッテリー残量をカメラのバッテリー表示を確認すると、約70%だったので、約3割程度しかバッテリーは使用しなかったことになろう。
こまめに電源のオン、オフをしながら使用したが、今までの撮影方法ならば、一応予備バッテリーを持っていけば問題はないだろう事は確認出来た。
ここで、実際登山で使用してみての感想
望遠レンズを使用しての撮影は、液晶画面が見づらい。
太陽光の元での、液晶画面は液晶光度を明るくしても見づらい時が有り、特に望遠ズームレンズで、ピントをマニュアルフォーカスしようとすると、よく分からない場面があった。
思わず、ミラーレスカメラということを忘れて、液晶画面を目に押し当ててファインダーが無いのに覗こうとしてしまった。
パワーズームは使いづらい。
広角端(35mm換算、焦点距離24mm)で撮影する場合は問題ないのだが、その他の画角で撮影する場合、電源を入れて、意図する画角へズームしなければならず、タイムラグが生じてしまう。
タイムラグはそれほどの時間ではないのだが、ほんの一瞬のズレが気になるし、意図する画角でピタッと止めるのは難しい。
やはり、電動式のズームリングと、手の動きに即した精度の良いリング可動角度が適切に設計された手動ズームリングでは、コンマいくつの微妙な差ではあるが、そのコンマいくつが、道具として重要で有るかということが、改めて気づかされる。
ここまで、欠点を書いたが、やはりこの欠点をも上回る、コンパクトさと、軽さは、これらの欠点をも上回る利点であった。
※ ちなみに、動きの速い列車や、車などのいわゆる「動き物」をこのカメラで撮影する気は最初から無いので、動き物のレビューとその評価は今回除外している。
次回は、実撮影画像レビュー
実際にどれだけ画像に差が出るのか!!である。
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