日本に迫る脅威 第2集 大避難 ~命をつなぐシナリオ~
9月11日(金)00:30から再放送予定 9月10日(木)24:30となります。
まず最初のケースとして、スーパー台風が東京を直撃した場合のシミュレーションした内容だった。
荒川と江戸川に囲まれた、江戸川区、葛飾区、足立区の海抜0m地帯の3区の住民が避難する事を想定してのシミュレーションなのだが、公共交通機関(鉄道、バス)と車で避難する内容だったのだが、鉄道は、ラッシュアワー並の高頻度運転間隔で列車を走らせてなんとか避難できるという。
スーパー台風が上陸する2日前に、そんな運転間隔で列車の運行が可能なのか?風や雨はその避難勧告時に現実どうなるのか??
いや、それ以前に、いきなり東京都内のJR及び私鉄各社が、いきなりダイヤを無視して、避難用の高頻度運転が可能なのか??
大体、車両の運用自体、いきなり大量の車両を走らせることは不可能ではないのか??
この番組のシミュレーション自体、かなりハードルは高いと番組内でいっていたが、現実的には、無理ではないのか???
2005年8月のハリケーン・カトリーナの ニューオリンズ被害が下敷きになっているようだが、そのようなスーパー台風が日本へやってきたら、逃げるも何もなすすべなしのやられっぱなしになるのだろう。
たとえば、この番組のシミュレーションとおりに、東京の3区の人々が避難した(出来た)としよう。
では現実的に何処へ避難するのか?
この東京下町3区以外にも、雨風の被害は甚大に起こるはずである。
この3区の人々を受け入れる他の周辺区自体も、地元住民の避難場所の確保をしなければならないだろうし、スーパー台風が接近してくれば、早めに公共交通機関自体が、運休するに違いない。
では、スーパー台風が東京へ接近する3日も4日も前から、皆が避難行動をするかといえば、差し迫った危険が目の前にやってきていないのに、避難する気にはならないというのが現実ではないだろうか。
3,4日前から避難するということは、スーパー台風がくる3,4前には、経済活動はストップする事を意味し、1週間程度物流がストップする事になる。
今や、盆も正月も休み無く動き続ける日本。
大雪で、台風で1日ストップするだけで大混乱になっている日本。
スーパー台風が来たら凄い事になるのだろう。
番組として一つのシミュレーションを報道するのは悪いことではないし、その災害シミュレーションに対して避難予測をするのも悪くはないが、現実的にそんなシミュレーションの答えは余りにも荒いものしか用意できていないのは、残念にも思う。
今回の東京のシミュレーションが、スーパー台風だったが、これが大津波だったら、このシミュレーション以上の被害が確実に起こる(助からない人々が多数でる)事をいっているように思えてならない。
静岡県焼津市の津波避難のシミュレーション例も番組内であったのだが、正直大津波が大都市圏を襲ったならば、それなりの犠牲が出ることを覚悟しておく必要があるということを、この番組を見た率直な感想である。
Posted at 2015/09/07 17:23:36 |
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