九州南部 熊本県 などで大雨による災害が起こっている。
被害に遭われている方々 お見舞い申し上げます。
15人が心肺停止、9人不明 熊本南部豪雨、特養ホームが水没
7/4(土) 17:04
Yahoo!ニュース
熊本県南部を襲った豪雨で、県は4日、土砂崩れなどで計15人が心肺停止になったと明らかにした。9人が行方不明、1人重体。警察や消防、陸上自衛隊が救助活動を本格化させた地域がある一方で、複数の自治体で住民が孤立。山間部を中心に救助が届かない地域が出ており、被害規模が拡大する可能性がある。
県によると、球磨村渡の水没した特別養護老人ホーム「千寿園」で14人、津奈木町で1人が心肺停止で見つかった。不明者は芦北町で6人、津奈木町で2人、人吉市で1人。県は当初、津奈木町で2人が心肺停止で見つかったと発表したが、1人に訂正した。芦北町ではほか、1人が重体になっている。
「聞いたことのない音がした」 各地で土砂崩れ、感じた命の危険 九州南部で大雨
7/4(土) 15:05
Yahoo!ニュース
「川は見たことのないほどうねり、ゴーゴーという聞いたことのない音がした」――。九州南部に降り続いた大雨で熊本県南部を流れる球磨川が4日、広範囲に氾濫した。命の危険を感じ、次々に避難する住民たち。各地で土砂崩れも発生し、住民が巻き込まれたという情報も相次いでいる。
◇球磨川近くの住民、屋根の上に避難
球磨川のそばにある熊本県人吉市温泉町の「旅館たから湯」のおかみ、山本重子(しげこ)さん(58)によると、午前7時ごろから球磨川が氾濫し、あっという間に2階建ての旅館が浸水。2階まで濁流が流れ込み、山本さんは家族らと共に屋根の上に避難したという。「あたりは一面泥水で、消防に電話しても救助に来られないようだ。水流が強く、近くの小屋が音を立てて壊れて流れている」と声を震わせた。
人吉市の下流に当たる同県球磨村渡の球磨川近くで自動車整備工場を経営する男性(70)は「水害は起きるものと思っていたが、これほどになるとは」と言葉を失った。平屋の工場は、屋根が見えなくなるまで水につかった。家族7人で近くの自宅の2階にいたが、4日午前3時ごろ、水位の上昇に危険を感じ、近くの寺まで避難。自宅は2階まで水につかったという。「急に水量が増えた。工場の車は移動させたが、機械類はつかってしまった。これからどうなるのか……」
さらに下流の同県八代市にある有料老人ホームでは入所者が避難。施設の代表によると、球磨川の水位の上昇に危険を感じ、上流でダムの放流の情報もあったことから、入所者約30人を車で約5分の場所にある系列の施設に避難させた。入所者はいずれも80代以上で足腰の弱い人も多く、職員8人が送迎車4台で次々に運んだ。約1時間かかったという。
代表は「午前9時ごろには、堤防付近まで濁流がうねり、大きな丸太などいろいろなものが流されていった。堤防付近では波しぶきが上がり、ゴーゴーという聞いたことのない音がした。とにかく入所者の安全を守ろうと思った。周辺の被害の状況はまだよく分からず、心配です」と話した。
◇複数の安否不明者 雨やんでも水引かず
一方、同県芦北町役場によると、町内では午前10時半現在、土砂崩れで住宅が巻き込まれる被害が相次ぎ、安否が分からない人も複数いる。雨がやんでも町内全域で水が引かず、消防隊員や消防団なども被災現場にも近付けない事態に。役場には高齢世帯から「避難したくても身動きが取れない」という相談が相次いで寄せられ、2階以上の高い場所に一時避難するよう呼びかけている。
道路の冠水や断水、停電なども発生しており、町の担当者は「あちこちで膝上や腰ぐらいまで水につかっている。ここ10年では記憶にないぐらいの土砂降りだった」と語った。【平川昌範、浅野孝仁、森健太郎】
Posted at 2020/07/04 17:00:56 |
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