
【D16RR/Desmocedici RR】
という特別なマシンがあります。
DUCATIは伝統的にLツインエンジン(90°Vツイン)を採用していますが、2003年Motogp参戦にあたってL4エンジン(90°V4)による参戦を発表。

Desmocedici GP3(2003)
名称はDUCATIの代名詞である【デスモドロミック機構】とイタリア🇮🇹語で【16(L4は16バルブ)】を表す【セディチ】を合わせたもの。
その後2004年にMotogpマシンのレプリカとして、2007年に公道モデルを出すことを発表。
DUCATIの市販車としても初めてL4エンジンを搭載するマシンとなった。

それが【D16RR/Desmocedici RR】
DUCATIの歴史の中で、個人的には常に"頂点"にあるマシン。
Desmocedici GP6(もしかしたらGP5)をベースに開発されたと言われています。

全世界限定1500台。
当時の日本円で866万2500円。
排気量989ccから、驚異の"203ps/13800rpm"の出力を発生(欧州仕様)。

今では当たり前のトラコンなどの電子制御は一切無し。
まるでマクラーレン F1みたいですね。

6.1L V12エンジン。
627ps/7400rpm 6MT。乾燥重量1138kg
これほどまでに凶暴なエンジンに対して、パワステ、ABS、ブレーキサーボ、トラコン等の電子制御は一切無し。
最高速度は386km/h。
しびれるー。
こっちは四輪で一番好き。
話が逸れました..。
(当時の日本の市販車は、GSX-R1000で185ps。まあスペシャルモデルではないので単純比較は出来ませんが)
外装はフルカーボン製、トレリスフレームにエンジンをストレスメンバーとして用いて、リヤフレームはこれまたカーボン製。
乾燥重量171kg。

ホイールはマルケジーニ🇮🇹の鍛造マグネシウム合金。
(前後で200万円だとか(°Д°))

サスペンションもブレーキも何もかもスペシャルな物が奢られている。
とまあ、良いものが付いているのは当たり前で。
いくら言葉を並べても、その凄さは伝えづらいですね。
息を呑むほどに、美しいデザイン。

一切の無駄を感じさせない。
最速を突き詰めたマシンは流麗で、一種の黄金比にあるのではないかという印象を持っています。
"美しいマシンは速い""速いマシンは美しい"
とF1で聞いたことはありますが、正にそれなのでしょう。

現行ではパニガーレV4がデスモセディチストラダーレとして発売していますが、本物のGPマシンのストラダーレ(公道Ver.)は
私の中で
【D16RR/Desmocedici RR】だけなのです。
十数年経った今でも中古車価格は新車時と変わらず、所有することは叶いませんが、間近で停めてあるのを見たことはあります。
少年のように心踊り、自然と顔が笑顔になりました(^^)
いつかまたお目に掛かりたいものですね。
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2023/10/29 22:57:27