
少子化問題は、国の存亡にも影響する大きな問題です。
戦時中は、兵隊さんが居なくなる事から「産めよ増やせよ」の掛け声と共に、子供は国の宝として子供を産むことを奨励されており、国民もそれに呼応し子だくさんの家庭が多く有りました。
子供3人なんてのは少ない方で、私には父方6人、母方7人もの、多くの叔父・叔母が居ました。
そうして、戦後になりますと、目覚ましい復興を遂げた日本は、戦火に焼けた焼け野原から、見事に世界屈指の経済大国となり、日本人皆中流家庭意識が芽生え始め、量的な裕福さから質的な裕福さを求めるように…。
そう、子供に掛けるお金を、自分達の為だけに使おうと言う考えが主流に…。
となりますと、子供を作らない夫婦や、作っても一人で十分と言う夫婦が増え…。
そのような状況を表す言葉が、出生率と言うモノです。
簡単に言いますと、一人の女性が生涯に産む子供の数…なんです。
2023年の日本の出生率は、「1.2」前後だそうです。
この数字は、当然ですが、女性だけでは子供を作れませんので、男女二人で1人チョイと言う意味なので、確実に日本人の人口は減ると言う事なんです。
当然ですが、今話題の同性婚カップルからは、子供が生まれるわけもなく…。
そう、出生率が2を越えないと日本人の人口は増えないのです。
「こんな狭い日本だから減った方が良い」と言う意見も有るでしょうが、経済の面から言いますと、やはり、国内消費力が弱い国は経済発展が難しいようです。
つまり、その国で生産する人手が無くなるのですから、GDPが伸びなくなり…。
結果、国が徴収する税金も減る事に…。
国内では、公務員の人材や給料を減らす訳には行かないので、国民への福利厚生費が減らされる事に…。
更に、税金に頼る外交戦略や、防衛費も賄えなくなると、他国から簡単に攻め込まれる可能性が高まるのは必至。
まして、その国防を担うマンパワーも不足する訳で…。
と、日本より深刻なのが、隣国なんですね…。
なにせ、出生率が1を切り、最新では0.8も切ったような報道が有りましたモンね…。
一応、対策を取っては居るようですが、経済的にも厳しくなって来た隣国の現状では、既に特効薬も無いのが実情のようです。
となりますと、隣国民はかなり焦っているのでは…と思いきや、なんともノー天気な記事が有りましたので紹介致しましょう。
――少子化問題 「韓国人は本当に賢い」――
有名大学の教授や芸人等が「少子化問題」について討論した動画が、隣国のYoutubeにうpされたそうで、それを記事にした隣国メディアのタイトルです。
ユン君政権が打ち出した「少子化対策」ですが、数百億ウォンの予算を投じたそうですが、特に成果が表れなかったとし、批判を浴びているようです。
まっ、このような問題が、一朝一夕に成果が表れるはずもなく、せっかちな民族が故の政府批判なのでしょう。
で、その討論の中でも、下記政府への批判が…。
「国が支援すると言うけど、年月が経ても何も変わらず、根本的に社会が受け入れてくれない現実の中で(出生率は)悪化しているじゃないか」

※ハングルは「私はそのような(将来出生率が高くなる)日が来なければ良いと思っている」
「制度的な裏付けがない上、出産をあまり重要に考えない夫婦が増えている。子どもを産む価値と自分のことを維持する価値を比較する状況が発生していると思う」
まっ、この市民目線の意見は、日本も同じでしょうね?
こと、子供を産むことに対し、国がいくら子供に対しお金を出しても、「じゃぁ、子供を産みましょう♪」なんてコトを考える夫婦は、先ず現れないでしょう?
更に、女性参加者からは、下記発言が…。
「出産しないといけない女性の立場で言うと、『国が消滅する』という話は、自分が飢え死にしそうな状況では何も役にも立たない」
「合理的な抵抗という側面が大きい。出産できない理由は、結婚そのものをしないから。結婚できない(現実における)状況が若い人々を苦しめている。結婚の平均年齢がすごく高くなった」
こちらも、日本の結婚適齢期を迎えた若者の状況と同じなんですね…。
一人身の生活は出来るが、結婚し子供が生まれると、今の生活を維持できなくなるので、それはイヤだし…。
例えば、ゲームに明け暮れた生活から、彼女が出来、子供が出来…となれば、ゲームをやる時間を削らなければならず…。
女性も、妊娠から出産、育児の時間を考えると、給与や昇進でもマイナスだし…。
※其の弐に続く
Posted at 2024/03/14 07:06:59 | |
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