
みん友
gakuzouさんのステルビオのインプレッションを読んで、ふと気がついた。
自分も試乗したのに書いてない。
gakuzouさんの書く文章はいつものごとく切れ味鋭く、改めて僕が書くほどのことではないのだけれど(gakuzouさんの分析力。感じたことを文章化する能力は本当に凄いものがあると思う)、ステルビオの印象がとても良かったので、忘れないうちに書き留めておこうと思った次第。
試乗したのは7月14日。
その朝にいろいろとステルビオについてはここに書いているのだけれど、そのときはまだ実際には乗ってはいなかった。
これまで乗ったSUVの中で、一番良かったのはマカン。
これは今まで何度となくここでも書いているけれど、素のマカン。
これが普段使いでは一番良いと思った。
ただ、街乗りではパワー不足を感じることはほとんどないけれど、高速道ではもう少しパワーがあったほうが良いかなと。
それが唯一のネガティブポイント。
今回ステルビオは高速道での試乗は叶わなかったけれど、街乗りではマカンに匹敵するくらいの好印象でした。
実際、カタログの数値も同クラスのライバルたちよりも若干上回っているようだし。
ま、これは後出しの優位さとでも申しますか。
エンジンのパワー感だけでなく、身のこなし、具体的に言うとアクセルを踏み込んだその瞬間や、ステアリングの切り始めの反応が好印象だった。
結局、僕がクルマに求めている大切な要素の一つはこのリアルな反応という部分なのかもしれない。
ステアリングからのインフォメーション。
シートから伝わるクルマの挙動。
アクセルやブレーキを踏んだときの質感。
言葉にしてしまうととても陳腐で、書いていてとても恥ずかしくなってしまうのだけれど。
運転しているときはステアリングを握っている手とシートに接している下半身、そしてペダル類を踏み込むときに接している足の裏、この3カ所が感じる情報の質感がとても大切だと思う(これは何人もの自動車評論家諸氏が、これまで何度も繰り返し述べていることでもあると思うので、今さら何をと感じる人もいるかもしれない)。
例えば某国産車のパワーステアリングの感触。
クルマが止まった状態でもクルクルと何の抵抗もなく回ってしまう。
タイヤが地面に接しているのか不安になってしまう。
据えきりでタイヤが路面をこじっているようなリアルな感覚がやっぱり欲しい。
走っていてもステアリングを切り込んだときに、スッと自然な感じで向きを変えて欲しい。
ワンテンポを遅れて曲がり始めるようなクルマはやはり好みではない。
腰やお尻に伝わってくる情報も大切。
ヨーロッパのメーカーは全般的にこういう数値には表れない部分の質感がとても高いように感じる。
足の裏から伝わってくるエンジンのパワー感。
アクセルを踏み込んでエンジンの回転数が上昇、そしてクルマが前へ進んでいくときのスピードの出方、加速感みたいなものが自分の身体にセットされている感覚よりも少し上回るくらいがちょうど良い感じがする。
踏み込んで一呼吸あって加速していくというのは好みではない。
まぁ、踏み込んで一呼吸あって、ぐわっとトルクが湧きあがっていくような味付けの大パワーエンジンも嫌いではないですけれど。
ステルビオは上に書いた項目について、どれも比較的素直で質感が高く、乗り手に伝わってくるインフォメーションも過不足なくあり、驚くほどの高性能ではないけれど、運転していてその素直な挙動がとても好印象でした。
運転していて退屈な感じは全くなかった。
ここはとても大切なところ。
もっと運転していたい。
そう思わせるクルマでした。
そう、もっと運転していたい。
短い試乗の中でこう思わせるクルマは思いの外少ない。
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アルファロメオ | クルマ
Posted at
2018/08/08 17:13:09