
FBでスパイダーを手放すかどうか悩んでいる仲間とのやり取りの中で、自分の中でもあれこれ考えた。
なんでこんなに好きなのか。
手放すかどうか悩んでいるその人は他のアルファを手に入れたのだけれど、スパイダーほど愛着が持てないと言っている。
スパイダーはクルマの中でもより個人的な乗り物だから。
オーナーとの結び付きがとても強くなるんじゃないかな。
2人乗りでさらに屋根が開くという余計な機能が付いているというのが当然ながらその理由。
その余分なところが豊かさに繋がっていると思うのですよね。
だからオープンカーが好きな人はオープンカーの代わりになるものはオープンカーしかないのですよ、きっと。
だから僕は以前乗っていたオープンカーを手放した後、ずっと喪失感に苛まれていました。
これはもう大袈裟でなく、本当に乗れない寂しいさがずっと続いて、なんで手放してしまったのだろうという思いから逃れられませんでした。
そして再びオープンカーを手に入れようと思い、紆余曲折を経て今日に至るわけです。
もうすぐ4年。
前車と合わせると16年オープンカーと過ごしたことになります(MR2のTバールーフをオープンとするとプラス5年)。
同じように風を感じる乗り物として自転車があります。
自転車とは何が違うのだろう。
エンジン、カタチ、スピード、機能。
楽しみの質が違うような気がする。
自転車より変化のスピードが速いからかな。
景色の移り変わりの。
それでもゆっくりのんびり流しているだけで心の底からリラックスできる。
カタチの美しさもあると思う。
ブロンプトンの写真を撮ると、ブロンプトン本体と景色の比率は半々。
ひょっとしたら風景の比率の方が高いかもしれない。
スパイダーの場合はそれが明らかに異なる。
スパイダーがその写真の中心。
鑑賞に値するデザイン。
ピニンファリーナの美しいエンブレムを見るとスーパーカー少年だった頃の自分に戻れるような気もする。
オープンカーに乗っていると気持ちは若い頃のままなんだよね、おそらく。
こんなに美しいオープンカーに乗れることが、乗り続けられることが出来るなんて。
本当に神様に感謝しないと。
あと何年乗れるかな。
オープンカーは心を豊かにしてくれる乗り物だと思う。
それは間違いない。
Posted at 2020/10/13 07:27:13 | |
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