
G classはほんと良かったな。
長い時間をかけて愚直にひとつのクルマを磨き上げたらこうなりました、という感じ。ラダーフレーム?街乗りのチョイ乗りじゃそのネガは全然わからなかった。乗り心地はほんとに良かった。これまで運転したどのSUVよりも好印象だったなぁ〜。クルマってブッシュひとつで乗り味が変わるらしいけど、G classは長い時間をかけてひとつひとつのパーツの改良、アップデートを重ねて今のカタチになっているのかな。あの良さは実際に運転してみないとわからないかも。正直あんなに良いとは全くの予想外。
ポルシェもそうだった。
RRだからもっとリアヘビーでクセがあるのかと思っていたけど首都高を軽く流すくらいだとそういう部分は全く感じられず、ただただひたすら運転が楽しい。街乗りの信号から信号までのなんてことのない区間や、ちょっとした車線変更でもなんだかワクワクしてくるんですよね。なんなんだろうね、あの感じは。思うに両車とも良いクルマを作るための文法みたいなものがらあって、それに則ってひたすら真面目に作り込んでいったらこうなりました、みたいな感じなのかな。基本にも忠実なのかも。長い時間をかけて同じモノを作ってきた凄みみたいなものも感じた。知識、経験、ノウハウ。ルマンとかで勝てるのも同じことなのかもしれないな。
それに対して我が147GTAのなんとめちゃくちゃなことよ(笑)。基本も何もあったもんじゃない。文法なんて無視無視!こんな小さなボディにV6の3.2Lエンジンを詰め込んでバランスなんてあったもんじゃない。重心も高いし、走りの質感もそんなに高くない。でも、まあ、よくここまでまとめ上げたよな、という感じはする。腕利きのイタリア人シェフがとりあえずある素材で美味しそうな料理を作りました、みたいな。美しくて楽しい気持ちにさせてくれるような。限られた資源と資金の中で。だから表面的で軽いんだよね、きっと。
それにしても今年はドイツ的な良さを更に知ることが出来たのは収穫だったな。今後に繋がるかも。
Posted at 2016/12/29 01:15:46 | |
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