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むらっち2のブログ一覧

2016年10月20日 イイね!

明日は雪!?

明日は雪!?
← 雪ではありませんパテの粉ですw

そう、雪… 雪… 雪… 雪…

ユキちゃん元気かなぁ~。なんて

つい物思いにふけっちまったむらっち2ですw






そうなんです!ガチで明日は雪予報!!


マジか!?







寒いけど、ガンバラナクッチャ(棒読み)

てぇーーことで作業開始

今日の指令は洗車だ!







カウルトップの下も綺麗に直したので、元に戻して




洗う!寒いけど洗う







ジャン♪




ピカピカです♪ 下回りも超強力洗剤で洗っておきました
これで次回はシャーシブラックを施工できます









ついでに軽虎時代から使っているブリッドのフルバケも装着。 

ハーネスはCROWの5点…  わかる人はわかる恐怖の5点式です…




で、なんでそんなもんにしたんだって? それはこのハーネスが格好良いからだ!!


それだけw



とりあえず5点目は未装着にしておきます( ̄0 ̄;

決してビビったワケではない!














あとはパジェロミニのタイヤ交換も



当然スタッドレスへ













そうそう、忘れちゃいけねぇ

相棒の夏の垢(虫) も綺麗に落として冬眠の準備へ














まあ、寒いけど作業が進み楽しくなってくると、時間が経つのも忘れてしまうもので

辺りはすでに暗くなって…





いやはや。 この楽しい時間を続けたいな! そう、このまま夜通しガレージで作業してたいなw 


そんな風にチョット思ったのだが


でもね、今日ソレやったら間違いなく













凍死 !! (・∀・)カクテイ















ごめんなすってw





Posted at 2016/10/20 20:26:10 | コメント(4) | トラックバック(0) | クルマその他 | 日記
2016年10月18日 イイね!

Def busta 第一章・第二話

Def busta 第一章・第二話










              追跡


帯広の市街地を抜け、交通量の多い国道242号線を疾走する2台のバイク。前方を走行する車を右に左に交わしながら、とんでもないライディングを魅せる革ツナギの女。その女を下村は必至で追跡した。
その謎のバイクの動きは、まるで点から点へ瞬間移動するかの様で、次々とクルマのパイロンを、スラロームで縫っていく。
切れ味あるその走り。それは鋭い刃物で、空気を切り裂く音までをも連想させられる。




「なんなんだよあのバイクは!! まるで重力を無視したような動きをしてやがる!! 」




 更に革ツナギの女は、軽やかに前方の車を交わし、その先の交差点を“フワッ”と右折した。
やはりその動きは非常に素早く、まるで猛禽類が獲物を仕留めた後、一瞬でその場を飛び去る姿にも似ていた。


道路標識『町道●●号線S峠』。




「あん? OT町のS峠に向かってやがるのか? ヨッシャーーー!! 」



下村は派手にリヤタイヤを滑らせながら、ドリフトで交差点を右折していった。












               レイ


謎の女は、左にウインカーを上げ、S峠のPAに入っていった。後に続く下村。




「ようやく止まったな…。ついて行くのが精一杯だった…」

ヘルメットの中で一息つく。




その少し広めのPAには、街灯が数本立ち並び、新型の三菱スーパーグレートが1台と、デリカバンが停車しており、革ツナギの女と正体不明の黒塗りのバイクの元へ、4名の作業員が駆け寄ってきた。
そのバイクからは、非常に軽いモーター音だけが聞こえている。




ヘルメットを脱ぎ、革ツナギの女に話しかける下村。

「おいおいアンタら…って…」


どうにも様子がおかしい・


「あん? 何だ!? 」




まるで予想外の展開。その場にいた作業員達は、下村を取り囲んでしまった。しかもその目には、只ならぬ殺気を帯びている。




下村は、ゆっくりとした動きでバイクを降り、拳を握り固めた。

「ふ~~~ん…」

頭の中で警鐘が鳴り響く。 『ふんっ、いつでもいいぜ。一発触発ってヤツだな!』 既に下村の臨戦態勢は整っていた。





が、それを見た革ツナギの女は、非常に慌てた様子でヘルメットを脱ぎながら、作業員達を止めた。




「待ってその人は違うの!!」




澄んだ声が響いたのと同時に、ヘルメットからは、長い髪がこぼれ落ち、美しい女の素顔が現れた。







その顔には見覚えがあった。ハトが豆鉄砲とはこのことだ。そして下村の口から出た台詞は。

「ああ~~ん。てっ?あれっ!?お前、二宮じゃねーか!?高校んとき同じクラスだった」





的を射ているにも関わらず、この場の状況には非常に滑稽で、素っ頓狂な言葉が口から滑り落ちたのだ。
優しく微笑む美しいレイ。下村は軽く混乱した頭で次の言葉を探していた。


しかし懐かしの再会は、後方から聞えてきたFJクルーザーの激しいスキール音が、全てをブチ壊した。その場にいた全員が、音の方向へ振り返った。
荒っぽくFJクルーザーが停車し、これまた荒っぽくドアが開き、合計4人のアラブ系外国人が、バットやバールを手に “バタバタ” と降車してきた。
そして、その中のリーダー格であろう一人の男が“ニヤニヤ”と薄笑いを浮かべ、片言の日本語を話し出した。




この男の通り名は “フロントサイト” という(外国人A)。

「ゼロヲ、コチラニワタセ」




下村以外、その場にいた全員の顔が青ざめ、冷汗をかきながら“ジリジリ”と後退りをし出した。





フロントサイト(A)は更に続けた。

「ソノバイクハ、キョウイナノダ」

そう言い、次にはアラブ語で短く号令を出した。

「●×▽~*:□」





意味は分からなかったが、それはおおよそ最悪の部類の言葉なのだろう。何故なら、先ほどレイに転倒させられたと思われるライダー、通り名をグリップ(外国人B)は、突然バットを頭上に振りかぶり、そのレイ目掛けて襲いかかったのだ。  





戦慄の表情のレイ。

だが、そうはいかない。そう、ここにはこの男が居たのだから。
バットを持った腕が、横から力強く掴まれた。振り向くグリップ(B)。そこには眉間に深い皺を寄せ、憤怒の表情をした、仁王のような下村の姿があった




「オイてめぇ、ずいぶん物騒だな!!」





それをみたフロントサイト(A)は、またアラブ語で短く号令を出した。

「●×▽~」

それからフロントサイト(A)、トリガー(外国人C)、バレル(外国人D)が下村を取り囲む。その様子を見て不敵な笑みを浮かべる下村。





「はんっ、いいぜぇ~。なんだか知らんがきっちりケリをつけてやる」





またフロントサイト(A)が号令を出す。

「●×▽~×!!」

そう言うや否や、全員がおかしな奇声を発し、一斉に下村に襲いかかった。





下村は、腕を握っていたグリップ(B)を突き飛ばし、バレル(D)に身体ごとぶつけた。次に正面にいたフロントサイト(A)が、下村の脳天めがけ、バールを打ち下ろしてきたのだが、左ダッキングでそれをかわしつつ、溜めをつくっていた自分の腰から、相手の右脇腹めがけ、強烈な左のショベルフックを打ち込む。一瞬だったが、フロントサイト(A)の身体が宙に浮き、 『く』 の字に折れ曲がった。 




 

それなりに格闘経験があるであろう彼だが、それは、おおよそ経験した事が無いほどの破壊的な一撃だった。眼球が飛び出してしまいそうなほど瞼を見開き、体の中のもの全てを吐き出す勢いで胃の内容物をぶちまけ、苦悶の表情で、そのまま前のめりに倒れていった。

それから下村は、左側から大型バールで襲って来た、トリガー(C)の下顎に、流れるような動きで、右鉄槌のバックハンドブローを叩き込む。
今度はグリップ(B)とバレル(D)が、後方からバットで殴りかかってきたが、下村は間髪を入れず、鋭く独楽のように回転し、気合一閃。



「だらぁーーー!!」



バレル(D)の顔面に、右のバックスピンキック(右後ろ回し蹴り)を決める。バレル(D)の身体はその場で半回転し、頭部から地面に勢いよく叩きつけられた。




一瞬動きの止まるグリップ(B)。だが下村の勢いは止まらない。バックスピンキックからの一連の動作の中、フリッカー気味に、右の高速ジャブを鼻面に打ち込んだ。それは濡れタオルで激しく弾かれたような音であった。乾いた音が響き渡る。


いつの間にかグリップ(B)は尻餅をついてしまっていた。あまりのスピードに、何が起きたのか理解できず、バットを手にしたまま呆けた表情で “ダラダラ” と鼻血を流していた。





鬼の形相で外国人たちを睨む下村。

「オイ、まだやんのか!?」




それを受け、脇腹を押さえたまま、苦悶と屈辱の表情で、フロントサイト(A)がアラブ語で短く叫ぶ

「●×▽~」




外国人たちは、互いに支え合いながら立ち上がり、車に乗り込んだや否や、あっという間に走り去っていった。撤収が異常に速いのが印象的だ。まるで何かの訓練を受けているようにも思えた。

下村は 「ふぅ~~」 と、少し穏やかな表情で一息つき、周囲を見渡す。三菱スーパーグレートとデリカバンが、FJクルーザーとは反対側(峠方向)に走り去っていくのが見えた。






そしてレイが、後方から声をかけてくる。

「下村くん…。ありがと。ほんとに助かったよ」




見つめ合う下村とレイ。

「まさか高校時代の同級生…、しかも下村くんにこんな形で再会するなんてね」




黙って頷く下村。それから静かに語り出す。

「穏やかじゃねーよな。一体何があったんだよ?」




少し困った表情のレイ。

「うん…。何から話せばいいのかな…」





まずは一番気になっていた、正体不明のバイクを指差す下村。

「お前さんの専門は、モトクロスじゃなかったのかよ?それにそのバイクは一体何なんだよ!?何が起こってんのかさっぱりわかんねぇ」






レイは小さく首を振り、少し思い悩んでいた。

「ううん。モトクロスはね、スキルアップのための訓練…。いや、いま思えばこのための英才教育だったのかな…」

そう言いながらレイは、下村の顔をじっと見つめ、学生の頃を少し回想していた。







【回想】

それはDef busta下村と呼ばれ、 “やんちゃ” をしていた頃の彼の姿だった。
ゼファー400改 に跨り、仲間達と楽しそうにしている光景。そしてそれを、羨望と淡い想いで、遠くから見つめていた自分の姿も。

【回想終わり】








何か思いつめたようなレイの表情。そんな回想を振り払いKAMUI零を見つめながら、ハンドルを握る。

「これまでやってきたバイクの訓練は、全てここに繋がっているの。これはMBM社を母体とする、新興バイクメーカー、 《K A M U I 》が開発した新型のバイクで、コードネームは 《 K A M U I 零 》。 そして私が、テストライダーをしているの」





下村は、無言で K A M U I 零 の各部を、繁々と観察し始めた。
まず特徴的だったのは、黒塗りのタンクに 『DUCATI』 の偽装文字と、車体は同・モンスターと同様の美しいトラスフレーム。エンジンは前2気筒、後ろ1気筒で構成された、Ⅴ型3気筒の空冷風エンジンだった。
更によく観察してみる。その空冷風3気筒エンジンはタンクの隙間から見てみると、ヘッドカバーは、MBM社のスリーダイヤの形をしていた。 しかも後方のテールランプと左右に振り分けられたマフラーのサイレンサーで構成されるリヤ回りのデザインも、同じくスリーダイヤの形をしている。





下村は、思わずため息を漏らしながら頷いてしまう。

「なるほどね…。で、さっきの連中は?」


レイを見つめる下村。





レイは、そんな下村の視線を逸らす様に、俯き加減になってしまう。

「確証はないけど、恐らくはライバル会社が雇った産業スパイだよ」


「なに!産業スパイだって!?」






黙って頷くレイ。

「そう。最初は写真を撮られたり簡単な妨害工作程度だったんだけど…。もうすぐで最終テストって時に、直接的な暴力や破壊活動をするようになってきたの…」

絞り出すように発したその言葉。やり切れない思いを胸に、レイは非常に辛そうな表情をしていた。






もう黙って見過ごす訳にはいかない! 
それを見た下村の心に、義侠心という名の灯がともった。突然レイの両肩を掴み、眼を見据えてこう言ったのだ。

「お前困ってんのか?困ってんだな!?」





顔を赤らめるレイ。

「え、ええ…、うん、そうだけど…」





ニヤリと笑う下村。

「小難しい事はわかんね。だけどお前に降りかかる火の粉は、俺が払ってやれるぜ」





それから自分の左胸に右拳を 「トン」 と当て。

「俺がお前を護ってやる !! 」

そう自信たっぷりに言い放った。





一瞬困惑するものの、直ぐに嬉しそうな表情になるレイ。

「うん…でも…それは…」





更に笑顔の下村。

「もう大丈夫だ!任しとけって!!」

下村の強引さは、少々見当違いな感もあるが、レイは黙って頷き、赤い顔のまま自分の足元を見つめた。下村の真っ直ぐな気持ちが、とても嬉かった。だが、あまりにも照れくさくて、顔を凝視することは出来なかった。 





今度は下村が、K A M U I 零 のタンクに “ポン” と手を置く。

「それにしても、コイツの戦闘力はスゲーな。でもそれ以上に美しいバイクだ。惚れ惚れするくらいにな」







嬉しそうな表情で頷くレイ。

「うん。ありがと。ほんと下村くんは変わってないね。お節介で仲間思いで、バイク馬鹿のまんまだね❤」

優しい表情で微笑むレイ。






そしてエンジン部分を覗きこむ下村。

「う~ん…。だけど一つわかんねー」





首を傾げるレイ。

「なにが?」





下村はエンジン部分を指差した。

「コイツ3気筒エンジンなのに、エキパイが2本しか無ぇんだ。後ろの1発はいったい何なんだ?」






レイは非常に感心した様子で答えた。

「それこそが 《 零 》 の主要部分なんだよ」






今度は K A M U I 零 のリヤバンクを指差す。

「そのリヤバンクは、北海道のH大学と K A M U I が共同開発した、レアアースを使用しない、超小型の高出力・高耐久、を誇る新型高性能バッテリーなの。だからこそ 《 零 》 は、加速性能、旋回性能、航続距離に特化した、新世代のハイブリッドバイクになれたの」


なんということだ!! 突然とんでもない暴露話を聞かされた気分になった。驚き以外の何者でもない。 開発中のバイクが公道を走っているだけでも大変な事なのに、コイツには次世代の新技術がふんだんに詰め込まれている、まるで宝石のようなバイクなのだ。
下村は言葉を失ってしまう。






だが、そんな様子の下村を見てレイは、急に話題を変えた。

「ねっ、それより私、下村くんにお願いがあるの」

髪をなびかせ、楽しそうな表情をしたレイは、とても可愛いらしかった。





「ん?なんだ?」

その笑顔につられ、いつの間にか下村も優しい気持ちで答えていた。





少しはにかむレイ。

「2人で一緒に走らない? 《 零 》 の事もっと知りたいでしょ」






今度は真っ直ぐに瞳を見つめてきた。

「それに下村くん達、学生時代にさ、 『 峠でオール ! 』 とかよく ヤッ(走)てたでしょ。私もそれを ヤッ(走)てみたいの❤」


と、少々照れながら誘う。





黙って頷く下村。それから峠のワインディングを見つめながら、おもむろに答えた。

「ああ。イイね。今日はオールで ヤ(走)ろうか」







今度は悪戯っぽい表情でレイが微笑んだ。







つづく




Posted at 2016/10/18 23:49:40 | コメント(3) | トラックバック(0) | Def busta≪デフバスタ≫ | タイアップ企画用
2016年10月17日 イイね!

トゥデイ・レストア作業中⑤

トゥデイ・レストア作業中⑤

カリオストロの城、録画頼んでたんだけどね…

忘れてたってさ(ToT)

最近、どうにも雑に扱われてるむらっち2です…












さあ、気を取り直して、レストアは励んでいきましょう!




まずは1.5ヶ月待ったアノパーツが到着



シルクロード製サイドインナーブレースです




コレをこうして



こうします♪






よく、弛んだボディに○○… とか言いますが、当方の考えはチト違います! 弛んだボディに補強パーツを入れても、一時しのぎにしかならないので、根本的な解決を目指さなくてはいけないと思うのです!

例えるのなら、何か疾患のある腹痛を、胃薬と痛み止めで何とかしようとしている状態、とでも言いましょうか

つまり、悪い部分を徹底的に治療し、完治後それ以上の弛み歪みを抑えるため、補助的に補強を入れる!
理想的な状態は、補強を入れたけど入れる前とあまり変わらない。そんな感じがベストだと思うのです

それだけ治療が上手くいったって事になると思うのですよ!










で、内装を入れ






フルバケ用のシートレールも入れたりする






イイ感じ♪








さて、お次は…

















洗車でもしましょうかねw



パテの粉だらけw












ごめんなすって (*≧∀≦*)





Posted at 2016/10/17 21:27:48 | コメント(2) | トラックバック(0) | トゥデイ | 日記
2016年10月15日 イイね!

バイク原作(小説風)リンク集

バイク原作(小説風)リンク集










当方のバイク原作(小説風)リンク集です


☆復活の Def busta!!

1.Def busta 第一章・第一話

2.Def busta 第一章・第二話

3.Def busta 第一章・第三話

4.Def busta 第一章・第四話

5.Def busta 第一章・最終話

 ※第一章・あとがきのようなもの



☆ 第二章(前編)

1.Def busta 第二章 ~Recovery line~ 第一話

2.Def busta 第二章 ~Recovery line~ 第二話

3.Def busta 第二章 ~Recovery line~ 第三話

4.Def busta 第二章 ~Recovery line~ 第四話

5.Def busta 第二章 ~Recovery line~ 第五話

6.Def busta 第二章 ~Recovery line~ 第六話


☆ 第二章(後編)

7.Def busta 第二章 ~Recovery line~ 第七話

8.Def busta 第二章 ~Recovery line~ 第八話

9.Def busta 第二章 ~Recovery line~ 最終話

 ※第二章・あとがきのようなもの




☆ 第三章

10.Def busta 第三章 ~legacy~ 第1話    >※ 登場人物追記

11.Def busta 第三章 ~legacy~ 第2話

12.Def busta 第三章 ~legacy~ 第3話

13.Def busta 第三章 ~legacy~ 第4話

14.Def busta 第三章 ~legacy~ 第5話

15.Def busta 第三章 ~legacy~ 第6話

16.Def busta 第三章 ~legacy~ 第7話

17. Def busta 第三章 ~legacy~ 第8話

18. Def busta 第三章 ~legacy~ 第9話






Posted at 2016/10/15 18:48:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | バイク原作(小説風)リンク集 | タイアップ企画用
2016年10月15日 イイね!

Def busta 第一章・第一話

Def  busta 第一章・第一話

















北海道十勝管内OT町。雷鳴轟く深夜の格納庫。そのバイクは、まるで天の祝福を受けたかのごとき、雷鳴のファンファーレと共に産声をあげた。
そこはMBM社・十勝研究所・第3格納庫。薄暗がりのなかシルエットの《KAMUI零》を取り囲む 南條 零と 堀井 士郎 、ほか多数の作業員がたたずむ。

そのとき、建物全体が激しく揺れる程の雷鳴が再度響き渡り、高所窓から差し込んだ光で、“ K A M U I 零 ” の姿が照らし出された。

そして堀井が両腕を掲げ叫ぶ。


「完成だ!! 世界で唯一無二のバイク! 新たなる零(ゼロ)の誕生だぁーーー!!」








邂逅

北海道帯広市の繁華街。その賑やかな雰囲気の中、下村 貴が Z1000Mk2 を、ストッピーからのジャックナイフターンで、フロントタイヤを軸にクルッと向きを変え、バイクをピタッと停車させ、満足げな表情でヘルメットを脱いだ。まだ幼さの残る中性的な面立ちだが、その鋭い眼光には強い意志が感じ取られる。


そんな時だった。下村の眼前で信じられない出来事が起こった。突如、前方からかなりのスピードで、HONDA CBR1100XX(通称・スーパーブラックバード)と、正体不明の黒塗りのバイクが走って来た。
刹那、その黒塗りのバイクが、スーパーブラックバードの進路を妨害するように、すぐ目の前でアクセルターンを用いて“クルッ”と向きを変えたのだ。


目を見開き驚愕の表情をみせる下村。
2台のバイクは、繁華街の雑踏を切り裂くように、激しいスキール音を立てた。“スーパーブラックバード”は、思わずパニックブレーキを握ったのだろう、フロントタイヤが左にスリップダウンしてしまい、コントロールを失った。そして次の瞬間には、そのフロントタイヤが縁石にぶつかり、前方宙返りする形で、けたたましい音をたて、花屋のショーウィンドーに突っ込んでしまった。


下村も含め周囲にいた人達は皆あっけに取られ、しばし無言のまま傍観。
その黒塗りのバイクが “ K A M U I 零 ”である事は、まだ誰も気付いていない。


謎のバイクのライダーは、身体にフィットしたセパレートタイプの革ツナギを着ており、非常にスタイルの良い、女であるのが見て取れた。
それから漸くして、我に返った周囲の人が突然叫び声を上げた。


「きゃあーーーー」


女の金切り声が響き渡る。



その声に、少し慌てた革ツナギの女は、ヘルメットを被ったまま、素顔を晒すことなく、転倒し動かなくなった“スーパーブラックバード”のライダーの元に駆け寄り、背中のリュックサックから、見た事もないような形をした“バッテリーパック”を取り出した。


そこへ駆け寄りながら叫ぶ下村。


「おいおい大丈夫か!?」



革ツナギの女は下村に一瞥した後、そのバッテリーパックを、 K A M U I 零 のエンジン後部にセットした。V型3気筒エンジン搭載とみえるが何かが違う。異様な雰囲気が伝わってくる。


バイクに跨った女は、左の親指でクラッチホルダー付近の『零(ゼロ)ボタン』を押すと、アナログ型タコメーター内に、バッテリーマークと、横棒グラフが灯り、80%の容量を差した。そして無造作にアクセルを開け、バイクのリヤタイヤから、激しくスモークを吐き出す。


「あん!? エンジンの音が変わりやがった!! 」


思わずつぶやく下村。



そう、先程聞いたエンジンの音は、2気筒エンジンの荒々しい音だったのだが、今度はジェットタービン音に似ている。いや、それより、もっともっと静かな音。それは電気モーターのような軽い作動音であった。
その女は、あっという間に走り去っていってしまった。


更に驚きの表情で一言呟く下村。


「なんなんだありゃ!? 」




その下村の後方でも、事態は慌ただしく動き出していた。いつの間にかT社のFJクルーザーに乗った、アラブ系と思われる外国人3人が、転倒したライダーを車に乗せ、うち一人がスーパーブラックバードに乗り、ほんの数秒で、その場からの撤収劇が演じられたのである。


それを見た下村は、何やら甘く危険な香りと、抑えきれない高揚感を感じ“ニヤリ”と口元が笑っていた。



「おいおい何だか知んねーけど、面白そうな事が始まったじゃねーの♪ 」


下村は、急いでヘルメットを被りながらバイクに跨り、エンジンに火を入れ、スクランブルスタートで走り出す。



Z1000MK2 も、激しくタイヤスモークを吐き出しながら、離陸しそうな勢いで加速を始めた。







第二話へつづく





Posted at 2016/10/15 18:41:55 | コメント(0) | トラックバック(0) | Def busta≪デフバスタ≫ | タイアップ企画用

プロフィール

「91時限目 第2弾!カントク冒険隊! 神の湯へ http://cvw.jp/b/381698/45694253/
何シテル?   12/11 14:56
☆Youtubeで動画投稿してます。  「カントクの時間」です。よろしければ寄って行って下さい。 https://www.youtube.com/chann...
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Z乗りさんのホンダ CRM80 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/05/23 23:46:46
インチアップ話の続き 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/05/17 15:25:11
チョットここで、アーカイブ~♪ 10  もう二度と見られない此の光景・・・ 2 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2019/03/05 19:01:18

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