ロシアのベッピンさんの思い出

写真はザギトワさんですが、今夜のお話は全く彼女とは関係ありません。
しかし・・・15歳ですか・・・・氷の上ではすごく大人っぽく見えます。

で、ですね。
時は今から20年以上も前の事です。
バブルが吹っ飛んでからすでに何年も経ち、景気の悪いのももう慣れっこになりつつあった
90年代後半の事でしたでしょうか・・・・




町一番の飲み屋街に「ロシアンパブ」なるものができたので連れて行ってやる、
と連れて行かれたのだと記憶してます。
どうも自分で金を払った記憶が無いので、やっぱり連れて行かれたのです（笑）

結構広い店で、何かの店がつぶれた後だったんだろうなあ・・・・・

案内されて座るとテキストブックが出てきます。
そこには簡易会話文集のような手作りのプリント。

スパシーバだのハラショーだの書いてあるわけです。
語学学校か・・・・ここ。

女の子が配置されるまで勉強して待ってろ・・と（笑）
んなあほな。

ほどなくして、女の子たちが投入されてきました。

これは年齢的にどうなん？　　あかんのと違うの？　　という感じ。
水商売のプロ　　っていう感じじゃなくてどっかの田舎町から素人の女の子を引っ張ってきたのと
ちゃううんか・・・・　　　と直感的に感じました。

一応1対１で付いてくれるんですが、当然ロシア語の会話なんて続くわけもなく。
えーいめんどくさい。かったるいわ。　と思って英語で話しかけました。
そしたら普通に英語で答える。　　なんだ。　英語でいけるやん（笑）

どうやらウクライナから来たと。年は19とか言ってたがそれも疑わしい。
どうやら長居するとややこしいことになりそうな店だったので、逃げることを仲間に伝えて
みんなで逃げることにしました。

女の子達には「楽しかったわ～～また来るわ～～～」って言って店を出ましたが
当然僕は二度とその店の扉を押すはずもなく・・・・・・

それからしばらくしてその時のメンバーのうち一人がその店に通ってるらしいという話が
伝わってきて　　　はああ？？？　　と思ってたんですが
夏休み明けの出勤日にそいつが出てこなくて（笑）
ちょっとした行方不明状態になったので「あいつ今頃カスピ海に浮かんでるんちがうか？」
と冗談交じりで言ってたのですが。
結局数日後に出てきて、「どこ行ってたんや！ボケ！」となりますわなあ・・・・

「すみません・・・ちょっと海外に・・・」というわけですよ。

「どこ行っとったんや！」


「ウクライナに・・・・」

　　　がっくり　　　ひょっとしてあのコかよ・・・・

バックインザＵＳＳＲの歌詞そのまんまやないの・・・・・

なんでも彼女の実家に行って親にも会ったとか。

「バッカじゃねえの？？？？？」

と皆で言うものの。　そいつの心の中はわからずじまい。

そいつはいつの間にか会社からも消えてしまい、名前も忘れてしまった。

それから20年以上。

この町の盛り場は当時にもまして寂れ、すっかり人気もまばらなのを
時々車で通りがかって見ると、本当に時代が変わったなあ・・・と思う。

華やかなりし頃はタクシーも拾えなかったんだけど、今じゃタクシーすら少ない。

そんな事を氷の上でパーフェクトな演技を見せるベッピンさんを見ながら
ふと思い出していました。
すみません、不謹慎で。

（追記）
ザギトワさんの出身地を調べてましたら
イジェフスクだと。
有名な工業都市、武器工場もあります。
カラシニコフはこの町で作られてました。
ほ～～～
（スケートとは全く関係のない話です）

（2月25日追記）
金メダルそしてエキシビジョン
「末恐ろしあ」の15歳。　次の北京では19歳です。
だから、岩井志麻子じゃないって！そんなこと言ってんの日本だけ！（笑）