見えない努力

その昔ふゆさんと

えのきベーコンは巻く必要はなく
ただ一緒に炒めればいい

という問題で

見た目が悪くても速ければいのか
という車の話にすり替えられました。

私はボディデザインが優れた車に憧れはあるものの
楽しさ重視になっている気がする。。。

その昔、大好きな奥田英朗という作家の短編で
ダメ男の旦那さんに毎日凝ったおいしいお弁当を作る妻の話があって

お弁当ひとつでも夫を支えることが出来るのかと感動し
お弁当作りへの取り組みを考え直しました。

しかし、味はこだわっても
冷めた状態で食べるお弁当は出来立てのごはんよりどうしてもおいしくない。
労力のわりに結果がイマイチだなーと思った私は
とくかく彩のいいお弁当を作る事にしました。

どーせがんばってもわかんないだろーけど
でも、そんな事は気づいてもらえなくてもいい
なんとなくお弁当を開けるのが楽しみって思ってもらえればいいなと
ずーーーっと言わずにお弁当作っていたのです。

ある日ふゆきさんが
「今日のお弁当、いろどりが悪かった」
と、言った時には本当に驚きました。

言わなくても、気づいてたのかと。。。
それからは家で出来立てを出す食事のいろどりも
なるべく考えて盛り付けるようになりました。

なんかこう。。。車もものすごい人数の技術者たちが
日々改善を重ねて少しでも良いものを作ろうとがんばる姿は
実際乗っているユーザーの多くには伝わらないのです。

でも「なんとなくこの車が好き」っていう
私のその『なんとなく』っていうのは
ものすごい数のおっさんたちの努力でできているんだなぁと

ふゆきさんが苦しむ姿を見てていつも思うのでした。