もんじゅという菩薩の自殺

大方の予想通り、やはり事故を起こしたもんじゅ。この事故により日本のプルサーマル計画は完全なる失敗に終わった。まあ、いつかは誰かが失敗を認めなければならなかったのですが、自らが自殺するように停止するとは、さすが文殊菩薩様である。

それにしても抜き差しならず、というのはこういうことを言うんでしょうね。

高速増殖炉に出た「生殺し」死亡宣告

永遠にそのまま見守るしかない、そしていつかは放射能漏れ事故をおこすことが運命付けられた未来への負の遺産を作ってしまったことは、日本の科学技術史における最大の汚点としかいいようがない。
ウランを新規に採掘しなくても永遠に発電しつづけることができるかのように嘘をついて計画されたプルサーマル計画。　高速増殖炉の危険性を多くの有識者から指摘され、世界の各国が開発を中止する中、それでも止めることができなかったのは、資源がないことによる”あせり”であり、うまく世間をごまかした科学者の仕業でもある。一度はじめてしまったら止めることができない巨大投資。途中でやめさせる勇気を持てなかった関係者の罪は重い。いったいどれだけの金額を投資し、今回の後始末にどれだけの損害が発しするのか。この金はすべて、国民の電気料金に上乗せされているので、実感がわかないのだが、それだけの金があれば、日本中に地熱発電所を設置できたはず。さらに耕作放棄された田んぼに太陽電池パネルを設置しまくっても、おつりがきたでしょう。そしたら、電気料金は今の半額以下になって、石油の枯渇を心配する必要がなくなっていたかもしれない。なんとも、もったいない話です。

昭和の３大馬鹿査定は”戦艦大和”、”本四架橋”、”青函トンネル”の３つだそうですが、これに”もんじゅ”と”東京湾アクアライン”を加えて５大馬鹿査定と呼びましょう。

今年度事業仕分けされたにもかかわらず２０１０年度予算として４２１億円が計上されてますが、残金は全額没収、関係者は全員クビで良い。そのくらいやらなければ、いままで投資し続けてきたことへの反省にならない！