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イイね!
2018年07月16日

消えた断熱材の弊害@新型リーフ

消えた断熱材の弊害@新型リーフ リチウムイオンバッテリーは急速充電と放電を繰り返すことによりバッテリー温度が上昇するため、充電電力を下げて熱暴走を防いでいる。また過充電による温度上昇はバッテリーの寿命を短くするため、充電率が高いところでは充電電力を極端に下げている。

新型リーフの夏場の利用状況をレポートされている方によるとその傾向が顕著で1充電当りの走行距離が短くなり連続3回目以降の急速充電ではバッテリー温度が50度を越え100km分以下しか充電できなくなるようだ。これでは旧型リーフの方が利便性が高いことになってしまい何のために新型に買い換えたのかわからくなる。

なぜこんなことになってしまったのか?

旧型リーフにおいて24kWhから30kWhにバッテリー容量を増加した時、正極材料を三元系に変更している。これによりエネルギー密度を向上させることができたのだが、セルの厚みが1mm増えてしまった。4枚のセルを重ねて一つのモジュールを構成していたところを8枚のセルを重ねて一つのモジュールにしたのだが、厚みを同等にするためセル間に挿入していたガラス樹脂製の断熱材を省略している。これにより隣接セルからの熱の転移が発生しやすく、また単位体積当りの熱容量が大きくなり熱暴走を誘発しやすくなってしまった。熱暴走しないまでも温度上昇は寿命に影響するため充電電力を下げざるを得ないので充電効率は悪くなる。

バッテリーセル内部のインピーダンスは三元系正極採用により下がり電力の出し入れによる温度上昇は低くなったはずであったが、40kWhの新型リーフではエネルギー密度が高くなったことでそのメリットは相殺されてしまった。

夏場の充電効率の悪化は想定外であったのだろうか?
恐らくある程度推測できていたが、バッテリーユニットの外形サイズを変えずに冷却システムを組み込むことはどうしてもできなかったのだろう。設計要件で何を優先するかというジレンマがあっただろうことは容易に想像できる。

対策としては
①クーリングシステムの追加
②放熱シートの追加
③セル間の間隔を広げる
などが考えられるが、コストやサイズの問題があり悩みどころ。バッテリー容量を60kWhにしたe-plusでどのような対策をするのか興味深い。

熱い路面からの熱吸収を防ぐために、アンダーカバーの上にエアコンの水を垂れ流すとか、熱反射塗装をするなどの対策はどうだろうか?
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2018/07/17 08:26:25

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この記事へのコメント

2018年7月17日 12:25
新型リーフに乗ったら航続距離が増えると思うのはしごく当然の考え方だと思ってます!
だから買い換えました(^^)

しかし、この暑さでは……
私に言わせれば、自動車は何十万キロ、温度も低温から高温までテストしてるのでしょう⁉️

だから、新型リーフは確信犯だと断定します‼️
昨日EVカスタマーに電話して、聞いたら、充電時間短く、こまめにして下さいと言われました😵😵
高速ではSA毎に少なめにだって😩😩😩😩
何のための40K…ガッカリしてます😂
コメントへの返答
2018年7月17日 14:15
もし確信犯だとするとユーザーの期待を裏切る詐欺的行為と言われても仕方ありませんね。

日産はアリゾナにテストコースを持っているので、そこでどんな試験要件で評価したのかがポイントになりそうです。日本より遥かに気温が高いデスバレーでの公道試験も定番ですが充電設備の都合で省略したかもしれません。

今回の問題はバッテリーユニットを恒温層にぶちこんで充放電させるだけで簡単に再現できるはずなので、商品化の上で急速充電を繰り返したときの性能要件が規定されていなかったのだろうと推測します。なので、走行試験で問題が発覚しても異常ではなく定格範囲外の走行としてリジェクトできたのでしょう。←設計側のゴリ押し

夏場の連続走行は急速充電一回まで、それ以上は短距離コミュータだから保証しないと宣言したらクルマとして売れないでしょうから早急な改善が必須と思いますが、今のバッテリーパックのままで抜本的な対策はかなり難しい。できるとしたらエアコンで冷やすくらいですが、中身がぎっしりと詰まっているので風が通らない、、、バッテリーの劣化問題よりも深刻ですね。

「夏場の長距離移動のときにはノートe-powerを二回まで無料で貸します」・・・なんてサービスがEVサポートに追加されるかも!?
2018年7月18日 22:15
勉強になります。

誰かが中期24kが高温に有利と仰ってましたが、そう言うことだったんですねぇ。

うちのが中期24kですが、それでも夏の長距離移動はキツいですね。
他と比べたらマシなのかもですが、やっぱ名ばかりの空冷だとハシボウ……。
4~50度でヒーコラ言っちゃう電池なのに気温40度で路温60度とかになったら、他のデバイスで温度を変えるようにしないと、化学的キツいっすよねぇ。

ま、四の五の言っても冷えないし、冷却デバイス開発してもペイ出来ないから、やらないっすけどね。



コメントへの返答
2018年7月18日 23:24
原理的に大気で冷やす構造となっていないので空冷というのは誤りだと感じています。一度温度上昇が始まると自身では止められないので熱中症に似ていますね。

せめて高速走行中には大気がバッテリーパック内を通過する仕組みが必要と思います。

プロフィール

暑いのは大の苦手なので、夏は嫌いです。 大雑把な性格なので、クルマいじりは適当ですが、コツコツとお金をかけないカスタマイズを行っています。 53歳で早期...
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