フェアレディZと株価

企業が新商品を発表したら、ほとんどの場合で株価はあがる。それが企業のイメージリーダーであればなおさらだ。日産のフェアレディZといえば初代が北米で爆発的に売れて北米事業を経営の屋台骨にのしあげた実績がある。日産内部では左遷されていくような北米事業がいつしか役員への登竜門になったほどだ。

当時、ダッツンというブランド名で展開していたが誰も知らないブランドを一気にトップブランドにしたほど。"ダッツンのジーカー"は価格が手頃なスポーツカーとして世界中で多くの若者が飛び付き、円安を背景にボロ儲けしたクルマだ。

そのクルマがフルモデルチェンジ(7代目)するのだから注目度は高いはず、、、しかし株価は2.5%ダウンして400円の絶対防衛ラインを割り込んだ。ルノーが取得したときの株価が約400円だから含み損を抱えたルノーも大慌てだろう。

フェアレディZはいまや中途半端なスポーツカー、破綻直前の日産の救世主にはなりえないと投資家が判断し、株価に反映されたということだろう。

Z33は日産復活の証としてゴーンが開発を許可したことで有名だが、今回はどんな期待を込めて開発されたのだろう？

スポーツカーは嫌いではないがcase時代にレトロなスポーツカーを持ち出すのは、ちょっと時代錯誤に感じるのです。

フェアレディZに日産の未来を感じないのは投資家だけではなかろう。テスラ　モデル３と同等の価格設定でテスラの方が圧倒的に速くて快適、、、いったい誰がZを買うの！？