
過去10種類以上のタイヤをとっかえひっかえしてきましたが、単に乗り心地が固くなったとかグリップが良くなった程度の違いで、クルマそのものの特性が変わるようなことを感じることはありませんでした。
ところが先日POTENZA RE001 Adrenalinという国内未発売のものに変えたら、『これほどまでに変わる!? 』と言いたくなるほどハンドリング特性が変わりました。
別にサーキットを走るわけではないし、街中をのんびりと流すような走りしかしていないのですが、明らかにクルマの挙動が違います。 ハイグリップタイヤにしてコーナーリングスピードが上がるというのは一般的な話ですが、そのようなことではなく、たとえば交差点での右折待ちからハンドルを切りながら少し強めにアクセルを踏むようなシーンで、リアから押し出しように曲がり、今までの感覚でハンドルを切っていると曲がりすぎて、コーナーの途中であわててハンドルを戻すようなことになります。オーバーステア傾向というほど大げさなものではないのですが、リアタイヤにスリップアングルがついたときでも、リアだけグイグイと前に出ようとするんです。慣れの問題だと思いますが、ちょっと意外な挙動です。
それから高速コーナーでは、スリップアングルがついた状態でもしっかりと路面に食いついているのでロールがやや大きくなりました。コンフォート面では路面が多少ざらついていても、サイドウォールが綺麗に変形してくれるので乗り心地が極めて良く、エコタイヤやハイグリップタイヤより2ランク上です。コンフォート性能ではレグノより上、グリップ力ではPOTENZA 050よりも上、運転の楽しさはこれまでに体験したことがないほどの上質なもの・・・非常に満足度が高いタイヤで、重量級のスポーティーカーにお勧めできるタイヤです。 V36のタイプS系の足回りは非常に硬く、レグノを履いていた時でさえ乗り心地を犠牲にしたような面があったのですが、このタイヤにしてからサスの硬さが気にならなくなりました。
これだけ素晴らしいタイヤなのに国内で売っていないのが不思議でなりません。
Posted at 2012/05/12 16:58:06 | |
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