2010年02月19日
理系出身なんで、経済なんてまるで素人なのですが、1週間ずっと世界経済を分析してました。そこでわかったことは驚くべき事実。
アメリカの主要産業は自動車かと思っていたら、金融・サービス部門が主流で、製造業はGDPの10%くらいしか寄与していません。さらにいえば自動車部門の売り上げは、GDPの0.7%ほどしかないのです。GM1社がつぶれたとしても、アメリカの経済にはほとんど影響がないということになりますね。
経済の予測はできないけれど、国レベルで仕掛ければ経済を意図的の操作することができる。ひと昔前までは、あり余ったオイルダラーが世界経済を席巻しているように言われていましたが、最近は様子が違います。金融で稼ぐということは、株式の売買で儲けるということで、株価が安定していると儲けることができません。下がり局面で空売りをして、上がり局面を真っ先に察知して買いを入れ、儲けた金を、すぐに次の投資に振り向ける。そこで問題なのは、どうやって売買のきっかけを作るのかということ。じっとただ上がるのを待っていたら儲かるはずがありません。そこで、意図的に仕掛けるわけです。
そう考えるとリーマンショックはアメリカそのものが仕掛けたようなことに思えてきました。もっとも打撃を受けるはずのアメリカよりも製造業の輸出依存度が高い日本、台湾あたりがボロボロになったことで、その仕掛けが理解できます。
そう、わざと株価が暴落するようなきっかけを作ったのは、アメリカ自身。GMを破綻に導いたのもアメリカ自身、そしてトヨタを叩くのもアメリカが率先。こうやって株価を大きく動かして、下がり局面とあがり局面をいち早く捕らえ、大量に株式売買を繰り返すから、濡れ手に泡みたいに儲かる訳です。
何も製造せず、汗をかかずに机上のゲーム感覚で利益を生み出す金融システムを作り上げたアメリカは、今後もあまったお金でさらに経済を混乱させていくことでしょう。オバマがいくら正常化をさけんだところで、それがアメリカの生命線なのでやめられない。
スーパーコンピュータの使い道は大量の株式の売買を瞬時に行うためであり、衝突実験のシミュレーションになんかにはまったく使っていない。 0.01秒でも早く株式の売買を成立させ儲けを独り占めにするためにスーパーコンピューターが使われているのですよ > 仕分け人の蓮舫さんへ
ものづくりで儲ける技術立国 日本というのは、幻想であり、時代遅れであることがはっきりとわかりましたが、さらに驚いたのが、日本の研究費の使われ方。国が先端技術などの研究開発用に確保している予算は約3.3兆円。ところが、そのうち民間企業へ還元されて研究に使われているのはたったの1600億円くらいしかありません。残りの3兆円以上の大金はどこへ消えていくかを追ってみると・・・
そう、やはり推察の通り!!!
大学や公的研究機関への分配が主流ですが、結構な大金が”天下り団体”に流れています。日本の研究開発費におけるGDP比率は世界一なのに、実際に民間会社の研究の現場に届くのは、その1/10以下という恐ろしき状態。 特別会計にしていたり、大量の公募をかけたりして、実態を誰もつかめないようにしている点があくどい。 税金を使った研究開発であれば、”どの研究者”の”どんな研究”に”いくら支払ったか”を公開するのが当然と思いますが、それすらできていない、、、天下り役人の給料になっていることがばれると怖いので、集計する気がないと見えます。。。唖然。。。こんなことしてたら、日本はつぶれますよ。
アメリカについで研究費が多い日本、GDP比でいえば世界一のレベルにあるにもかかわらず、技術開発で遅れをとっているのは、日本の役人のせいであるといって間違いありません。
様々な統計データをつき合わせてはじめてわかった事実ですが、こういった実態を誰も直そうとしないのはなぜでしょう!? 改革できない議員や役人は即刻クビにせよ!
Posted at 2010/02/20 02:44:07 | |
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