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先日交換したマーチの運転席側のシートが、すわり心地が良いと大好評。マーチを運転する家族は妻と免許を取ったばかりの子供二人、口々に乗りやすいと褒めてくれます。初期型（２００２年）のマーチは表皮がモケットでクッションは柔らかめ、交換したシート（２００８年製）は表皮はツイード調で、クッションはやや固め。この程よい固さが体重をしっかり受け止め保持してくれるので、運転しやすくなるのでしょう。　一見ずっと変更のないマーチですが、中身は確実に進歩しているんですね。

日産のシート表皮といえばあまり話題になりませんでしたが、HADASARA加工クロスというのがあります。シルフィーやマーチの特別仕様車に採用されたハイテクシート素材で、出光と味の素が共同開発したアミノファインという素材が織り込まれています。中身は聞いてびっくり、卵の殻の内側についている薄皮です。卵の殻は防水構造ですが、その内側の薄皮は保湿効果が抜群なんだそうです。しかも、肌をすべすべにする効果もあるのだとか。この素材のおかげで手触りも抜群で、もしV36にこのシートの設定があったら間違いなく選んでいたと思います。　高級車には当たり前のようについてくる革のシートは、歴史をたどると乗り降りが激しいお抱え運転手のために開発され、擦り切れない特性が重宝されたもの。ご主人様のシートには革なんて下品な素材は使わず、モケットが当たり前だったようです。　また革は”なめし”という生産工程が不可欠ですが、その工程では化学薬品を大量につかうので、ちょっと怖い。　生産工程をみると、ちっともナチュラルじゃないことに気がつきます。その点、HADASARA加工シートは天然素材なので、体にやさしいというわけです。しっとりとしてさわり心地が良く、東レのエクセーヌなどにも負けない優れたシート素材だと思いますよ。

味の素がマヨネーズを生産するときに大量に発生する卵の殻を、なんとか有効活用できないものかと研究した成果が、車のシートに生かされるとはびっくりですね。まだまだ科学は進歩し、車も進化を続けます～♪