
表通りから少し離れ、街灯は薄暗く、人通りは少なくて、お化けが出てもおかしくないような場所に、その店がある。小さなプレハブ小屋には赤提灯がぶら下がっていて、つぼ漬けラーメンとだけ書いてある。お客が入っているのを見たことがないような、世間と隔絶されたお店。 怖いもの見たさでついに入ってみました。引き戸を開けて店の中に入ると、まず感じるのは店の中が表と変わらない温度であること。春が近いとはいえ外気温10℃、エアコンはもちろんストーブすらないので店の中も10℃(ひえー。。
寒いっちゅうねん!!! 店の中は雑然としていて、はっきりいって”きたない物置の中”みたい。
入るのを躊躇しましたがせっかくなのでチャレンジする決心をしました。
まずは店主に質問。 このおっさん、黒澤年雄にちょっと似ているような・・・
私 : 「つぼ漬けラーメンってどんなラーメンですか?」
店主 : 「それはできるまでのお楽しみ。どんなものか出てくるか想像したほうが、面白いでしょう!?」
私 : 「・・・」
もちろん、その謎のラーメンを注文したんですが(爆
待つこと約10分、出てきたのはあんかけラーメンのようなもの。お味は醤油ベースのスープに、とき卵とホウレンソウが入り、片栗粉のようなものを混ぜ、こってりとしたスープに大目の細麺。 味は、、、まずくはないけど、うまいというほどでもない。食べていくうちにコリコリとした食感の食材が! 大根を薄く切って味付けをしたもののようです。ハリハリ漬けのようなものと言えばわかるでしょうか。それが丼の中にたくさん沈んでいて、食べても食べてもでてくる(驚き。 さすがに全部は食べきれずに、ちょっと残しました。
店主 「どうだった?」
私 「・・・。大根が入ってるんですね」(おいしかったというお世辞がいえない私)
店主 「そう、九州のね。九州の大根はつけてあるのが普通なんだよ。」
私 「へぇ~、そうなんですか!?」 (やっぱり美味しかったといえない私)
肉類は一切入っていないのでヘルシーなのかもしれないけれど、これで800円は高いと思う。
いつもお客がいないわけがわかったよ。 やはりラーメンは混んでる店じゃないと駄目だね。
お会計して、ご馳走様といいつつ、逃げるように店をでました。
Posted at 2011/02/23 23:55:06 | |
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