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なかなかのびやかなデザインで嫌みがなく、内外装のできはまずまず。価格も適度に安く、室内は広く、燃費が良い・・・ひと昔前ならこのようなクルマであれば月に５０００台以上売れたはずですが、いまのご時世ですので国内の計画台数はわずかに月５００台。日本で売れない理由はひとことで言えば不景気だからということに尽きる。中流サラリーマン家庭が主な購入者だったはずですが、そのあたりは不景気による収入ダウンで軽自動車に流れてしまっています。買ってくれるのは４ドアでトランクがないとクルマではないと言い切るシニア層の方々くらい。年金生活でたまに近くのスーパーへお買いものとか、孫の送迎に活躍してくれる程度の使い道でしょうね。

３ナンバーだから売れない・・・という人がいますが、この日本でたかが横幅６ｃmオーバーしたくらいで、利便性を損なうようなことはまったくありません。今私が乗っているスカイラインと同じ横幅ですが、自分で運転していて幅が広すぎて駐車しにくいとか、狭い道を走りにくいと感じたことはありませんから。横幅を無理に１７００ｍｍに抑えなかったことで、トヨタのアリオンなんかよりもよほどまともなデザインになっているので、全世界で年間５０万台もうる正統派セダンとしては当然の選択だったのでしょう。

５ナンバーに対する日本人の変な固定概念はいつなくなるのでしょう！？　グローバルに通用するクルマをガンガン作って、世界で売りまくらなければ日本の自動車産業の未来はないのだから、今回の日産シルフィーの奮闘に期待します。　ちょっとデザインが普通すぎて尖がったところがないことと、エンジンの出力不足が気になります。エコスーパーチャージャーかＭＲ２０あたりを搭載してくれたら買ってもよいかな。意外と車高短が似合うような気もしますから、中古車として登場したときにはそれなりに人気が出るでしょう。初代プリメーラのようにモデル末期に人気がでるような予感がします。