
クルマはコストの制約が多いので、無駄な装備が採用され続けることはありません。オプション装備の場合、販売台数の5%以下しか買ってもらえないような装備はカタログ落ちします。単品では選択してもらえないけど、使ってもらえば必ずその機能が理解してもらえるようなものは、標準採用、もしくはグレード標準にして販売します。
リーフで不可解な装備というのは最上級グレードに採用され続けているリアスポイラー内蔵のソーラーセルモジュール。グレード標準なので単価はわからないけれど5千円程度はコストアップしているはず。それだけのコストをかけておきながら、機能や利点がどこにも記載されていません。 駆動用バッテリーではなく補機用の12Vバッテリーを充電するので走行距離が長くなるというわけではないし、Gグレード以外のリーフと比べて何がよくなっているのかわからない。取扱い説明書に太陽電池のスペックや機能説明がないのは、単なるおまけだからか? これだけユーザーを煙に巻いたような装備は最近のクルマでは珍しいです。 昔マツダがサンルーフに太陽電池をセットしたときには、停車中に換気用のファンを回すという大義名分があったので、それなりにユーザーの理解は得られていたはず。それに比べてリーフのこの装備は何のためについているのか全く理解できないので、もっと別のところにコストをかけて欲しいところです。
一方でカーナビは日産の他のナビに比べて大幅にコストダウンされていて使い勝手が悪いです。 他のHDDナビはCPUがグラフィック内蔵の日立製SH4なのに対し、ARM9というローコストCPUを採用し、OSもマイクロソフト製に変更されています。 ARMを選択するならARM11コアを4つ使ったTEGRAを採用してほしいところ。TEGRAは最近のスマートホンの大半に採用されているのでコストは手ごろで性能も十分なCPUです。地図データではメモリ容量の関係からリアル交差点ビューなどが省略されています。 また音声認識も認識単語が大幅に削減されていて私が良く使う「近くの駅」「近くのコンビニ」などが認識対象単語からはずれています。 地図の描画速度や経路探索の計算速度も遅い! CDのリッピングはできないし、DVDの再生すらできない。 スカイラインのナビは2006年から採用されているのに、それよりも機能や性能で大幅に劣るナビを日産が誇る最新のクルマによく設定できたものだと呆れてしまいます。 唯一褒められるのは充電スポットの表示機能ですが、これとて急速充電スポットだけを探したいときに、いちいち操作をしなくてはならないので面倒です。 リーフでコストをかけて欲しい筆頭が、自慢のIT装備だなんて笑い話にもなりません。 走行距離を伸ばすことも大事ですが、至急改善すべきは、このへぼいナビだと思う。
ソーラーセルモジュールなんてさっさと捨てて、ナビのCPUを最新のマルチコアに変更し、フラッシュメモリの容量を8GByteくらいまで増加させ、アプリを更新すればリーフの魅力は大幅にアップさせることができると思いますよ。 > リーフの開発責任者さま
Posted at 2013/03/03 22:28:46 | |
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