2014年05月13日
LEAF SPY Proを使ってCANデータから読み取ったSOHの値が信用できないので、自分で計算してみることにします。 これから記載する計算方法はいくつかの仮定をもとに構成していますので、その仮定が間違っているか、誤差が大きい場合には意味のないものになりますので、そのあたりをご理解いただけますようお願いします。
【仮定(前提条件)】
・メーター内表示の充電率がバッテリー劣化の容量変動に追従して表示され、かつその指示誤差がないこと。
・初期の満充電容量が24kWhであること。
・急速充電器が表示する充電量が正しいこと。
【SOHの計算方法(劣化度合い判定)】
①計算に必要なデータの取得
急速充電開始前の充電率と充電後の充電率をメーターから読み、充電量は急速充電器の表示パネルから読み取ります。
本日の充電では下記の数値でした。
・充電開始前の充電率(SOC_Start) : 13 %
・充電終了後の充電率(SOC_End) : 90 %
・充電量(Amount of Charge) : 16.9kWh
② 満充電容量(Full Charge Capacity = FCC)の推測演算
上記①で得た数値から充電率 100%のときのバッテリー容量(FCC)を推測します。
FCC = 16.9 * 100 / (90 - 13) = 21.95 kWh
③ SOHの計算
SOH = FCC * 100 / 24 = 21.95(kWh) * 100(%) / 24(kWh) = 91.45 %
得られた結果からバッテリーの健全度(SOH)は91%となりました。
④セグ欠けの予測時期
走行距離に比例して電池の劣化が進むと仮定すると
4万キロ走行で9%の容量減ですから、4444km走行毎に1%ずつ
SOCが減ることになります。(利用環境によって大きくことなるとは思います)
このことからあと2.6万キロ走行すると容量率が85%になるので、
私のリーフではあと1年弱で容量計のセグかけ(11セグ表示)になる見込みです。
⑤バッテリーのメーカー保障が受けられるか否か
8セグ表示(容量率67%以下)となるのはあと10.6万キロ走行後と推測でき、
メーカー保障の距離条件(10万キロ以下)をオーバーするので、
バッテリーの無償交換や修理などはまったく期待できません。
”メーカー自身は損しない”という十分な勝算があってのバッテリー保障制度だという
ことが良くわかりました。
有償でも良いから電池モジュールの交換ができるようになることを望みます!
>日産の電池開発者殿
Posted at 2014/05/13 00:00:41 | |
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