2014年05月19日
通常のクルマ部品は5年10万キロ程度は問題なく使えるように設計されています。実際に過去乗っていたクルマで数台30万キロ突破しましたがマイナートラブルはあれど、主要部品に不具合が発生したことはありませんでした。
リーフでは多くの方が駆動用バッテリーの寿命や容量低下を気にされているようですが、通常の利用パターンでは何も起こらずに買い換えの時期がやってくると思います。 ところが私の場合は年間4万キロという”超”過走行パターンなので、メーカーの想定を超えた負荷がバッテリーにかかっているはず。 いずれはバッテリー交換を覚悟しなくてはなりませんね。 そのときの交換費用をメーカーは明らかにしていませんが、どのくらいになるのかざっと計算してみます。
【製造原価の推定】
リーフは同クラスのガソリンエンジン車に比べて約100万円ほど販売価格が高く、その大半はバッテリーに起因するものと考えられますのでバッテリーの工場出荷時コストは50万円程度と推定します(補助金は除外)。このコストにはバッテリーの製造設備の減価償却分が含まれています。初期コストは2年で回収しているはずなので、現在のバッテリーのコストは25~30万円程度と推測します。毎年3%ずつ原価低減しているとすると6年後には20万円といったところでしょう。
【販売価格の推定】
もちろん原価で出荷してくれるほどメーカーは甘くなくて、販売管理費や流通コストなどを鑑み補修部品として市場に流通させる場合、販売価格は原価の3倍程度になるので、ユーザーへの販売価格は60万円になるはずです。 ただしリチウムという希少金属を含んだバッテリーには、材料そのものに価値がありますので、リサイクルすることを想定しています。 リサイクルには、材料を分解して貴金属を取り出す方法と、電池そのものを別の目的で活用する方法がありますが、その価値の推測は困難です。おおざっぱですが中古バッテリーの残存価値は高くても10万円ってところでしょうかね!? そうすると実際の販売価格は下取り込みで50万円と予測することができます。
【販売価格を下げる方策】
中古バッテリーのリユース市場を開拓することが最もてっとりばやいです。多少容量が減っているとしてもマンションの非常用電源とか工場の無停電電源装置に組み込んで使うことが可能なので、その市場で20万円の価値を作ることができたなら、新品のバッテリーを40万円で売ることができるはずです。
それでも40万円というのは自動車部品としては高いですね! 3リッターのハイパワーガソリンエンジンを単体で買うようなお値段だったりします。
(つづく)
Posted at 2014/05/22 13:49:38 | |
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