2014年05月20日
前回は製造メーカーの立場に立って駆動用バッテリーの販売価格を推測しましたが、今回はユーザーサイドで考えてみます。消費者視点で価格を考えるときには比較するものが必要なのでプリウスを題材に検討します。なお試算は超ヘビーユーザーが前提です。通常のユースケースではバッテリー交換なんて不要のはずです。念のため。
プリウスで年間4万キロ走行する場合 ガソリン代は約31万円。リーフの場合、外で充電すればこれがゼロになりますが、公平のため毎日自宅で充電するとします。 このときの電気代は深夜電力を使えば6万円程度です。 31万円ー6万円が年間の差額となり25万円。 6年間で150万円の差額になります。 リーフの場合、プリウスに比べると税金(自動車税、重量税)が安くやオイル交換などのメンテ費用がかからないなどがあり実際にはさらに差が開くはずですが、ここでは省略します。
補助金と車両本体の価格引き下げのおかげでリーフはプリウスとの購入価格の差額はほとんどなくなってきていますが、リーフを買って良かった! と感じるためにはバッテリーの交換をしたとしても、6年間の所有コストがプリウスよりも低いことが求められます。 ここからは私見ですが、6年間の燃料費の差額150万円と充電の手間を差し引きして100万円くらいは得していないと、リーフを買った意味がないのではないかと思いますので、バッテリーの交換費用は50万円以下であることが理想であろうかと思います。
リーフはバッテリーを交換すれば新品とほぼ同じ性能が手に入るので50万円というのは、それほど高いとは思えないのですが、実際にお財布を開くかどうかは別問題です。 もしもバッテリー交換を依頼するとしたら価格分のバリューを感じられるような、クルマ全体の魅力UPがセットで欲しいところ。 たとえばバッテリー容量が増えて航続可能距離が長くなるとかMobileEye社の衝突警報機器がおまけでつくとか、地図を最新にしてくれるとか、Carwings会費を無料にするとかね。 ちょっとした心遣いが、リーフの所有価値を高めてくれると思うのですがいかがでしょうか? > EV関係者殿
Posted at 2014/05/22 14:27:36 | |
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