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国民所得の伸び悩みと消費の多様化によって自動車関連費用は圧縮される傾向にありますが、その維持費の安さから売れ筋には軽自動車がずらりと並んでいます。どれも同じような形で日本の自動車にはデザインなんて不要なのでは？？などと思ってしまいます。他の先進国では様々な形のクルマが走っていてそれを眺めているだけでも楽しいのですが、日本の道路を走るクルマはちっとも面白くない。車両の長さと横幅が規定された軽自動車は室内空間を広げようとすれば、どうしても背高ワゴンにならざるを得ず、軽規格（優遇税制）そのものがなくならない限り国内のクルマのイビツな進化は止められないのかもしれません。

狭いトレッドに背の高いボディーを乗せた軽自動車は重心が高く、ロール剛性が低い。高速道路で急ハンドルを切ったり、側面から軽く衝突されるだけで横転する可能性が高いので、安全性の観点からも大いに疑問のあるクルマ。。。　国交省規格の衝突実験で衝撃値をクリアしてさえしていれば問題なしといえるのかな？？　さらに壁のようにそそり立つボディーは横風安定性が極端に低いから風の強い日に運転するとかなり恐怖さえ感じます。　エンジンの音とか排気音も官能的とはかけ離れた騒音でしかない。　唯一の救いは日本の狭い道路に丁度よいサイズであることくらいか。

そんな疑問だらけの軽自動車にあって、背高度合いを極めた冗談のようなクルマのCMが頻繁に流れています。　ダイハツのウェイクというクルマですが、なんと全高が183ｃｍもあります。　この勢いだと数年後には全高２ｍ越えがあるかもしれませんね。不恰好で安定性が低いクルマが反乱していくのがなんとも残念です。クルマに対する価値観は文明の進化とともに歩んできたという側面がありますが、いまはその踊り場であることを祈るばかりです。

軽自動車に対する優遇税制を即刻廃止して、次世代の人類のためにCO2の排出量によって税金を決めましょうよ　＞　国交省殿