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2015年01月05日 イイね!

FCVの特許について

燃料電池関連の特許を開放するとの発表でメディア各社は諸手を挙げてトヨタを褒めているが、要するに現在保有する特許の権利期間内にFCVが量産されないと社内で予測していることを露呈しただけのこと。特許権は出願から20年で消滅するため、権利期間内に他社が使ってくれなければ、権利を維持するための費用ばかりかかって企業の足かせにしかならない。しかも燃料電池の基本特許を所有しているのはカナダのバラード社でありトヨタの出願している特許は周辺技術でしかない。周辺技術で固めて結果として優位に立つという戦法もあるが、トヨタ以外のGM、ホンダ、日産も多くの周辺特許を出願していて、トヨタだけが技術的に抜きんでてきるわけではない。製品化が早かったのは褒めてしかるべきと思うが、トヨタの主張する市場拡大を早めるための公開というのは方便でしかない。

燃料電池に使うプラチナを3グラム以下にする技術とか、プラチナを全く使わない燃料電池を開発できたなら間違いなくトップランナーになりうるがまだ大学の基礎研究レベルであり、製品に採用されるには少なくともあと10年かかるでしょう。トヨタが恐れているのはこのままFCVの量産が立ち上がらず、赤字垂れ流しの事業になってしまうこと。せっかく育てたエンジニアを無駄にしないためにも、10年以内に月産10万台以上の量産車を市場へ投入することが、トヨタ内部の至上命題であると考えれば、今回の報道発表も素直に受け止められます。 投資した研究開発費には国からの補助金もたくさん入っていますので、税金を無駄にしないためにも日本の研究者には頑張って欲しいものです。

様々な材料や製法をためすという人海戦術の技術開発競争で、その現場には中国人やインド人が多数入り込んでいるので、技術情報を盗まれ国外メーカーに出し抜かれる危険性はあるし、今の技術の延長線上ではない革新的な燃料電池がロシアあたりで開発される可能性もあります。どこが優位にたつのか予想できないのが燃料電池車両をとりまく技術開発競争の真の姿なのかもしれません。
Posted at 2015/01/11 01:48:00 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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