衝突時の安全性を確認するために、フルラップ衝突試験、オフセット衝突試験、側面衝突試験があるのですが不思議なことに後ろから衝突されたときの安全性を確認する試験が存在しません。 あえていえば、燃料漏れがおきないことを確認するくらいで搭乗人員に対する配慮は一切ない。 国からの委託で交通事故を分析している
ITARDAの類型別の事故割合を調べてみると、出会い頭の事故が全体の53%に対し、追突事故は1.3%と少ないので”おかま事故”対策は重視されていないのでしょう。
私自身はおかまを掘られた経験がないのですが、妻は信号待ち停車中に2回もぶつけられています。幸いにも怪我はありませんでしたが、後ろからぶつけられる可能性は常にあると考えたほうが良さそう。 日本人は働きすぎなのでは? というほど居眠り運転が多いのが要因別の事故分析結果から推測できます。 最近はスマホを操作しながら運転する人をよく見かけますし、トラック運転手にいたっては漫画や新聞を読みながら運転したりしていて油断できない交通環境です。
後突に関して自動車メーカーは後部のフレーム構造を固くして燃料タンクがつぶれないように工夫していますが、後席の乗員を保護する仕組みはゼロに等しい。 荷室部分がクラッシャブルゾーンになっていればまだ救われるがミニバンは乗員数確保を優先し、これで安心して乗れるのかと疑問を持たざるを得ないクルマが存在します。たとえばトヨタの
シエンタを側面図で確認すると、後部ガラスと乗員の頭があたりそうなくらい接近しているので、信号待ちで大型トラックが突っ込んで来たらと想像するとぞっとします。
サードシートを利用する頻度の少なさと、追突事故の割合の少なさから、実際の負傷者数は数値上は少ないはずですが、自分だったら絶対にサードシートには座らないし、大切な人をを乗せたくない。 事故の発生件数だけではなくて、各類型毎の負傷率を車種別で公開することを提案します。
どのクルマを選択するかは個人の自由ですが、国内で毎年60万件の交通事故が発生し、80万人の死傷者、負傷者が発生している現実を直視し、クルマを開発する側はさらに安全対策を強化して欲しい。 ぶつからないクルマ はいつ実現できるでしょうか!? > クルマ開発者の皆さま
グーグル先生は間違いを起こす人間に運転させてはいけないと自動運転の開発に邁進していますが、それ以前に社会全体でできることはたくさんあるはずです。
Posted at 2015/08/21 12:57:36 | |
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