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2015年08月17日 イイね!

リチウムイオン電池の劣化に関する一考察

リチウムイオン電池の劣化についてはいまだ完全に解明されていないのですが、その劣化要因の一つとして負極にリチウムイオン化合物が吸蔵されてしまうことが挙げられています。リチウムイオンと電解質の化合物が電極の微小な隙間に潜り込んで、表面をコーティングしてしまうので電荷の移動ができなくなり、結果として電池容量が減ってしまうのです。 吸着した合成物質をある種の放射線で分子レベルで破壊してもとの状態にもどせないものか? と考えてみたものの負極を構成する炭素系材料は放射線を吸収してしまう特性があるので負極の表面だけしか活性化できないし、量子加速器並みの設備や、リサイクルのために電池をバラさなければいけないなど、コストと手間を考えたらペイできそうにありません。 そんなことするより負極を新品に交換してしまったほうが手っ取り早い。

それでは負極の物理的構造を工夫して、イオン分子以外の化合物が電極の内部に吸蔵されないようにできないものか? グラフェン層を重ね合わせ、その層間の隙間を10Å以下にすればイオンだけが移動できるようになるはずだが、それを実現する工法がない。 ナノテクはまだまだ発展途上なので、あと10年もすれば画期的な負極の製造方法が提案されることでしょう。

温度耐久性を左右するセパレータは250℃くらいまで形状が安定しているほど進化しつつあります。いままでの電池のように50度を超えない制御をする必要がなくなるので、冷却機構は省略される方向かと思います。 小型軽量高密度化はセパレータの進化なしでは語れません。

次世代蓄電池の一つとして期待されている金属空気電池も負極での目詰まりが解決できずにいるので実用化は当分先になるでしょう。

いずれにせよ経産省が目指す5倍容量の電池が完成するのは2030年以降、しかもブレークスルー技術の登場を待たねばなりませんが、いつかは東京ー大阪間の無充電走行にチャレンジしてみたいものです。
Posted at 2015/08/23 19:25:55 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

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