実際の燃費、試験と隔たり 性能4割低いと欧州NGO
カタログ燃費と実用燃費がかけ離れているのは誰もが気づいている問題ですが、最近のエコカーの乖離率の高さは異常ですね。 自動車メーカーが認証検査の走行パターンに合わせて可能な限りいい結果が得られるようにソフトウェアチューニングを施している成果とみることもできますが、消費者サイドに立つとまったく役に立たない性能表示をもとに商品を購入させられていることになるので、いいかげん自動車業界は自浄能力を発揮して欲しいものです。
電気自動車の場合も同じ構図。 カタログ値との乖離率が大きい航続可能距離を実利用に即した試験方法に変更すべきです。 たとえばEVが辛い走行環境である、外気温 零度、エアコンON、 道路勾配あり、時速100km/h で何キロ走行できるかを数値化して欲しい。 それから電池の劣化率に関するデータもほぼ収集できたでしょうから劣化率も数値化できると良いですね。
ちなみに私のリーフの場合、カタログスペックでは航続可能距離が228kmとなっていますが、上に書いた条件ではせいぜい100kmくらいしか走れません。 カタログ値を50%以上割り込むような状態は看過できない問題であると感じていたりします。 市場に出ている台数が極めて少ない上、ある程度EVに理解のあるユーザーが利用しているので問題は顕在化していませんが、今後ユーザー層が広がったときには大きな問題になることは間違いない。
EVの開発関係者はVWのように詐欺罪で訴訟を起こされる前に試験条件をぜひとも見直していただきたい。
(参考) エコカー代表のプリウスは乖離率40%
トヨタ プリウスの10・15モードの燃費35-38km/L 、 e燃費による実燃費21km/L
トヨタのカタログスペックの良さには定評があるが、リーフはそれ以上に乖離している。
バッテリーの劣化を勘案したとしても、あまりに現実とかけ離れた航続距離は
EVの購入を検討している消費者をミスリードする可能性が高い。
現行リーフユーザーのおとなしさに甘えていると、いつか必ずしっぺ返しにあうでしょう。
せっかく立ち上がろうとしている市場が消えてなくならないよう慎重かつ正確な判断に期待します。
Posted at 2015/10/04 19:26:37 | |
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