2015年12月24日
太陽光発電事業の実質利回りは概ね8%~10%にも及ぶのですが、これに匹敵する資金運用方法はほとんどありません。ジャンク債に格付けされるギリシャ国債は8.3%と高い利回りですが、破綻確率が60%を超えていて紙くずになってしまう可能性が高くまともな人なら買わないでしょう。
太陽光発電は国が定めた買い取り価格なので利回りが保証された金融商品とみなすこともできます。 銀行から1%の利子で資金を借り入れ、8%の利回りの太陽光発電事業を実施すると利回りの差額分の利益が発生し、年7%の定期預金を行うのと同じ効果が得られます。銀行が貸してくれる資金が大きいほど利益も大きくなる仕組みで、天災に対するリスクヘッジは保険でまかなうことが可能なのでリスクゼロの投資です。他人の資本を活用して自己資本の利益率を高める投資(レバレッジ)をもっともわかりやすく実行できる事業とも思います。
他の投資と比べてみればその有意差がはっきりします。
① 不動産賃貸業
アパートやマンション経営などの賃貸業の利回りは概ね5~8%だが、空室のリスクがあるので
必ずしも安全な投資ではない。しかも、地震によって倒壊した場合、保険でカバーすることは困難。
首都直下地震がいつ起きても不思議ではないとすれば、相応のリスクが存在する。
② 株式投資
国内の有力ファンドでも5%の利回りを確保できていない。
毎年8%以上の利益を20年間継続できるファンドマネージャーは存在しないはず。
個人売買でそれをこえる利回りを継続するのは絶対に不可能と思います。
ハイリスク・ハイリターンとみられているが、じつはハイリスク・ローリターンの投資で
アベノミクスに陰りがみえてきた中、そろそろ日本株の上昇トレンドは終焉したと
みるべきではないでしょうか?
③ ベンチャー投資
100件の事業のうち大化けするのは1件あるかないかで、極めてリスクの高い投資。
個人がやるべきではない。
④ 定額預金
利回りが0.3%以下なので、2%程度のインフレが進む中でどんどん資産が
目減りしていることになります。
最も安全なようで、実は最も愚かな資産運用方法ともいえましょう。
⑤ 海外国債
国外の債権で利回りが高い商品は、ほとんどが危険な投資先と考えた方がよい。
債務不履行となる危険、為替レート変動など不安要素が多いので、安定運用とはほど遠い。
⑥ 起業
自分への投資ですが、事業を起こして20年間会社をつぶさずに生き延びる人は
ほんの一握り。才能がある方のみがなせる事業でしょう。
サラリーマン出身の方の起業は、ほとんどの場合読みが甘く失敗すると思った方が良い。
趣味でソバ屋になりたいというサラリーマンは多いけど、ほとんどが赤字に耐えられず
閉店してしまいます。インターネット活用の事業は競争が激しく投資額が大きいので
自己破産への一歩にしかならない。
⑦ 社内預金
高い利回りを福利厚生の一環として提供している会社が多いようです。 5~7%の高い
利率ならば利用して損はないけれど、通常は毎月の給料から天引きで積み上げる方法なので
一気に多額の預金ができないのが弱点。若いときから堅実に貯金する方法としてベストですが
簡単に解約できてしまうので、誘惑に負けずに貯蓄を継続できるかどうかが課題。
太陽光発電事業のうまみが味わえるのは今年度がラストチャンス。 老後に経済破綻
することを防ぐための先行投資として、もっともすぐれた投資事業と思います。
自宅の屋根に太陽光パネルを載せるのは非常に効率の悪い投資ですが、50kWの売電事業は
ローリスクハイリターンの金融商品といえるほど優れた先行投資なのではないでしょうか。
Posted at 2015/12/24 10:28:29 | |
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